チュニジア南部の工業都市スファックスで、ごみ収集の遅れに対する抗議から、群衆と治安部隊が衝突し、抗議者の一人が死亡（デモ隊は彼は治安部隊の催涙ガスで窒息死したとしているが、治安部隊の方はこれを否定している由）したことは先に報告しましたが、どうやら騒擾は首都等にも拡大している模様で、首都では一案の大通りブルギバ通りに、死亡した青年の顔写真を持った群衆が集まった由
またスファックスでも地方政府が清掃事務所を再開しようとしたが、群衆がこれに反対した由。
その他職能組合は政府に対する不服従を呼びかけ、ナハダ党（議会の第１党で党首は議会議長）はサ
イイド大統領の事態ハンドリングに責任があると表明した由・
تونسيون في العاصمة يتظاهرون ضد القمع الأمني تضامنا مع أهالي عقارب- (فيديو) | القدس العربي (alquds.co.uk)
今回の騒擾の直接の切っ掛けはゴミ収集問題であったようだが、背景として経済情勢の悪化やサイイド大統領の行政権掌握等に対する不満が鬱積していたことがあると見られ、チュニジア情勢は未だ未だ予断を許さないと思われる。
然し、このような状況が続くと、折角コロナ問題にもかかわらず回復しかかっていた、欧州の海外観光（チュニジアにとって最大の産業）も、チュニジアからは足が遠のきそうです。
