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2021年の夏もいよいよ終盤。編集部一同、今年もやっぱりお世話になったのがTシャツです。夏の始まり頃は「今年は無地Tの気分じゃないな」なんて息巻いていましたが、実際のところはどうだったんでしょう? 今回は、岩崎・溝口・杉山の編集部員3人が今年の夏によく着たTシャツを5枚ずつピックアップ! 畳みじわはご愛嬌!  やっぱり無地T最強! まずは前編をどうぞ!


VOYAGE UTOPIA×AlwaythのダックT(岩崎)

岩崎(yuya) 古着好きにはお馴染みダックヘッドをパロったVOYAGE UTOPIA × AlwaythのTシャツ。恐らくほとんどの人は本家と勘違いするのでは…ってくらい絶妙なデザインです。これと似たカラーリングのBass Pro Shops(アメリカのアウトドア用品店)のTシャツを着てる人も今年はよく見かけました。

杉山(sugi) これ、高校の時にダックヘッドのスウェット着ていたので懐かしいです。どんなブランドかとか何も知らずに着ていました。あのスウェットどこ行ったんだろ…。

溝口(shunsuke) ダックは馴染みがないな〜。あるとしたらドナルドダックくらい。グワッグワワ。

岩崎 ……。6月の編集部がよく着たTシャツで挙げた、VOYAGE UTOPIAのSEA LION Tも調子良かったです。今年は同じブランドで何枚か買うパターンが多かったかも。

AdsumのポケT(杉山)

杉山 ではグリーン繋がりで僕も。まだ引き続き継続する流れだと思いますが、今年の春夏はとにかくグリーンが新鮮でした。全身のどこかにグリーンがあると、なんか今っぽく見えるっていう。暑い夏の日にたまたま通りがかった1LDKで見つけたAdsumのポケTです。

溝口 グリーンは男性も女性もよく着てましたね。ただメンズのほうでは先ほどのダックヘッドのTシャツのような、ダートマス大学のロゴっぽい、アイビー乗りな暗めのグリーンが流行ってた印象です。

岩崎 パントン・カラー・インスティテュート曰く、秋冬のトレンドカラーは「レプラコーン」らしいです。

杉山 レプラコーン?調べるとアイルランドの昔話に出てくる妖精なんですね。まあ大まかには引き続きグリーンってことでOKなのかな?とはいえ秋冬のアウターなんかより小物のほうがグリーンは取り入れやすそうですけど…。

Just RightのボーダーT(岩崎)

岩崎 グリーンに続き、ボーダーTもこの春夏の気分でしたね。細ピッチの横ノリなボーダーTはJust Right。よく見ると手書き風のボーダーになっていて薄く赤も入ってます。大きめの身幅と着丈なのに、肩はそこまで大きくないという絶妙なシルエットが良い!この夏、一番着たTシャツかもしれません。

溝口 たしかによく着てましたね〜。中でもこの一枚はボーダーの配色の良さもさることながら首リブにターコイズっぽいブルーを入れたことにセンスの良さを感じます。ポケットもちゃんと柄合わせしてる丁寧さよ。そこからポケットがよれたらなお良さそう。ボーダーTはほんと多くのブランドが出してました。

岩崎 他のブランドでも90’sやOLD STÜSSYっぽいノリのボーダーT出てましたが、気に入るシルエットのものがなかったんですよね……。ジャストorシンプルにデカいの2択って感じでした。純血のアルスタイルユーザーにハマるのは絶対コレだと思います。

杉山 僕もボーダーTは探していたのですが、自分にとっていい感じのものが見つけられず、結局買えずじまいでした。その欲望をまだ消化できていないので、秋口は長袖のボーダーを探すことになりそうです。

WISM×WE WILLのリンガーT(溝口)

溝口 ファッションシーンはひっさびさにアメカジブーム! というわけで、今年の夏は小学生ぶりにリンガリンガしてました。WISMとWE WILLとのコラボは毎度絶妙に「今ほしいよね」ってところを突いてきて、これもまんまとって感じです。って、改めて見ると今にも小学生が跳び箱を飛びそうな面だな…。

岩崎 いや、これはリンガーTの中でも大人が着やすいやつじゃないですか?古着でよく見るジャストサイズの方だと、本当に体操服感があるから30歳オーバーが着るとビジュアル的にキツいけど……。

杉山 色としては身頃がホワイトでない配色なら、比較的いろんな人が取り入れやすそう。このグレー×ネイビーの配色はハードル高くなくていいですね。

溝口 そう。トリム部分はブラックでもおかしくないんですけどね。ただネイビーであることでデニムやチノなどのアメカジの王道アイテムと難なく合わせられました。そこらへんもちゃんと意識してくれてるのかな。ってことで両者の取り組みは今後も要チェックですよ!

WISM×WE WILLのフットボールT(杉山)

杉山 ではWISM×WE WILLのコンビでもう一発。個人的にはフットボールTも妙に今夏気になっていたアイテムだったんですが、WISM×WE WILLからもしっかりリリースされていたのでゲット。地厚な生地なんですが、かなり身幅にゆとりがあるので真夏でも結構快適に着れました。

岩崎 あれ、コレってshunsukeさんも持ってませんでしたっけ?

溝口 実は持ってます、グリーンのほうを。ただsugiさんと被るので僕は選出せず(笑)。僕はまだ体が涼しい頃の青森のそれなので、真夏に厚手のTシャツを着る勇気がどうしても出なくて……。ただ逆に真夏に厚手のTシャツを着る選択肢もアリという話もスタイリストの長谷川昭雄さんから出てましたね。

杉山 そうそう。暑いときのTシャツの不快感って、Tシャツが肌に張りつく感じにも起因すると思うのですが、それがほぼないんですよね。厚手の生地×たっぷりした身幅という2点の組み合わせがポイントなのかなあと。

ALSTYLEの6.0oz無地T(溝口)

溝口 「今年は無地Tは着ないかも」なんて思ってましたが、なんやかんや着てしまいました。写真こそ映えませんが、出塁率NO.1。XLサイズ4枚をローテーションさせてましたね。一枚着に半袖シャツのインナーにって、やっぱり使いやすすぎ。

杉山 編集部全員が愛用しているALSTYLEちゃんですね。確かに無地Tって、もはやブームというよりひとつのスタイルなので、廃れようがない感じはありますよね。秋冬も一番下のインナーが無地の白だとコーディネートもまとめやすいですし。

岩崎 その中でも価格、生地、シルエットのバランスが今っぽいのがALSTYLEですよね。ちなみに編集部では毎年4月、9月に業者さんから全員分まとめて買ってます。そろそろロンTを注文する時期ですが、僕は逆にXLから2XLに変更する予定です(笑)

Beach BumsのドッグT(岩崎)

岩崎 前編の最後はアメリカのスリフトで見つけた、今回のナンバーワンいなたTシャツです。アイテム自体は90’sに流行ったダジャレ的なやつらしく、犬だけじゃなく猫ちゃんバージョンもあるみたい。ただこれ、2XLだからかプリントが中央より下寄りになってて、めちゃくちゃダサいんですよ。お腹の位置にこのプリントがくるという……。

溝口 あっちのビッグダディが着たら犬たちが3Dで飛び出してきそう…。コーディネートはどっかのチームのキャップ被ってチノショーツ、足元はモデル名もわからないNBで決まりっすね!(キリッ

杉山 そこまで振り切ってしまえれば、逆にかっこいいんですけどね。まああっちのビッグダディを上回るスタイリングをyuyaさんが披露してくれるでしょう!

岩崎 実は「よく着た」ってテーマなのに、これだけは一度も着てません(笑)。みんなが忘れた頃にこっそり着てきます…。


というわけでこれにて前編終了! グリーン、ボーダー、リンガー、フットボールと、トレンド性のあるTシャツは一応押さえていた編集部。気軽に取り入れられるのがTシャツの良いところだよな、と改めて思ったり。後編はそれぞれの趣味性の強いTシャツが登場します。そちらもお楽しみに!