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 日本ユニシスは10月11日、仮想デスクトップ環境(Desktop as a Service)の構築と運用サービス「マネージド仮想デスクトップサービス『楽 DaaS』」の販売を始めた。テレワークの本格導入や短期間でのユーザー数の変動を考慮した開発環境、閉域網などの利用を想定する。価格は個別見積もりで、月額制の従量課金。契約から導入は最短1カ月。

 同サービス導入時には、初めに日本ユニシスの技術者が仮想デスクトップ・アセスメントを実施し、最適なプランを提案する。導入要件の決定後、同社がDaaS環境の構築や、リソースや障害の監視、障害対応支援、バックアップ・リストアー対応、アクセス権限の設定などを運用する。

 Citrix Cloud版とAzure Virtual Desktop(AVD)版の2種類を用意しており、前者は大規模・全社規模向け、AVD版は中小規模のリモート開発チームやテレワークを取り入れた特定部署など、中小規模向けサービスとなる。どちらの場合でも、マルチセッション版Windows10(1台の仮想マシンを複数ユーザーで共有する仕組み)が利用できる。

 同社は、「オンプレミス型の仮想デスクトップ環境(VDI)は、高度なセキュリティが必要なテレワークやリモート開発などの職場環境で非常に有効だが、初期投資や運用管理負荷が大きいなどの課題がある」と指摘。DaaSの導入で、「VDI導入時の課題はほぼ解消できるが、クラウドサービス特有の設定や運用については、高度な専門知識やスキルが必要になる」とサービス開発経緯を説明している。