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イラクの総選挙は10日行われましたが、アラビア語メディアは、取りあえずの投票率は41%であったとか、2003年以降(米軍侵攻とバース政権崩壊)の選挙では最低の投票率だったと報じています。
但し、イラクの治安情勢等に鑑みれば、昨日報告したダヤーリでの投票所襲撃はあったものの、それ以上のテロや暴力はなかったもようです。
但し、繰り上げ選挙という事情か、イラクのおかれた治安状況に拠るかは不明だが、投票箱の未配等の不手際や投票妨害やインチキは各所であった模様。

因みにまだ評価というか選挙の総括をするには時期尚早かと思いますが、al sharq al awsat netは、取りあえず次のようなコメントをしていますが、この辺があたらずとも遠からずかと言う気がします
・イラク国民は総選挙に熱意を示さなかった
・これは米軍侵攻後、米国の主導で作られた民主主義が、イラクの宗派、民族構成等の枠に遮られ、期待された国民生活の改善をもたらさなかったことが最大の背景であろう。
・政党としては、サドル師の支持政党と伝統的シーア派指導者を支持するものとが、対立してイラク政治を支配する構図に変わりはないであろう
・さらに大きな問題は隣国イランの存在である
・今後ともイラクの政治的エリートが、国の将来よりも、自分たちの利害得失に基づき行動することに変わりはなかろう
https://www.alquds.co.uk/%d9%85%d9%81%d9%88%d8%b6%d9%8a%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%a7%d9%86%d8%aa%d8%ae%d8%a7%d8%a8%d8%a7%d8%aa-%d8%a8%d8%a7%d9%84%d8%b9%d8%b1%d8%a7%d9%82-%d8%a7%d9%84%d9%86%d8%b3%d8%a8%d8%a9-%d8%a7%d9%84%d8%a3/