岸田総理大臣は11日、総理大臣官邸に隣接する公邸に入居しました。公務に専念するために引っ越しを決めたとしたうえで「新鮮ながらも心の引き締まる思いだ」と述べました。
岸田総理大臣は総理大臣に就任したあとも、国会近くの東京 赤坂にある衆議院の議員宿舎から総理大臣官邸に通っていましたが、11日夕方、宿舎を退去し、官邸に隣接する公邸に引っ越しました。
公邸に入る際、岸田総理大臣は記者団に対し「久しぶりに引っ越しを行い新鮮な気持ちだ。公務に専念するためにも意味があると考えて決意した。昨今のさまざまな政治の動きやこれからの日本の課題を考えると、新鮮ながらも心の引き締まる思いがする」と述べました。
そのうえで、記者団が危機管理に万全を期すねらいがあるのかと質問したのに対し「危機管理の観点からは公邸で過ごす意味は大きいとは思うが、公邸であろうが議員宿舎であろうが、いずれも万全を期して対応してきた」と強調しました。
また、裕子夫人ら家族もともに入居することについて「家族ともできるだけ一緒に過ごしたいと思う。従来から家内は地元と東京とを行ったり来たりだが、家族との時間は大事にしたい」と述べました。
総理大臣が公邸に入居するのは、民主党政権当時の野田元総理大臣以来9年ぶりです。
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