イラク議会が9日だったか新しい議長、2名の副議長を選出したことは先に報告の通りですが、この民主主義の若干の前進?を踏まえて、アラビア語メディアは、イラクは大統領選出競争が始まったとかサドル師の多数派からなる政府樹立(要するに親イラン民兵勢力の排除ということか?)の夢が前進しつつある
とか報じています。
それらによると、議会議長選挙では、サドル派やスンイ派の大部分の他クルド民主党が、議長の再選を支持し、これが圧倒的多数を形成するので、サドル師の構想(多数派によるイラク政府の樹立)の実現が近づいたというものです。
但し、クルドに関しては、先日投票までは一致していたものの、投票およびその後の状況はクルド民主党対2政党の対立の状況を示し、クルドから出る大統領の選出は必ずしもスムースではなく、今後各勢力間でネゴが行われるだろう由
またぞろ駆け引きと取引が行われそうですが、武力に訴えるよりはましでしょうね。
取りあえず
العراق: خلاف كرديّ على منصب الرئيس… والصدر يقترب من تشكيل ≪حكومة أغلبية≫ | القدس العربي (alquds.co.uk)
انطلاق سباق رئاسة العراق… كردياً | الشرق الأوسط (aawsat.com)
民主主義とはかくも厄介で時間のかかるもののようですが、イラクの場合、更に事態が複雑になっているのは隣国イランの存在で、イラン体制がその気になれば、自己の望む勢力を政権に着けることはできなくとも、望まない政権の樹立を実力で阻止する力は有していることです。