これまでのMBAの課程は、費用が高く、履修時間が長く、そしてしばしば実際的な技能の習得や応用の機会がない。一方、グローバルなビッグブランドや大企業は、事業を成長させるためにプロダクトマネージャーが必要になっても、誰かが大学を卒業するのを座して待つことはできない。しかも現在のEdTechには、そんな人材を育てる部門や能力がない。
そこでProduct Schoolはこのほど、グロウスファンドのLeeds Illuminateから2500万ドル(約27億7000万円)の成長資金を調達して、そのプロダクトを加速し、クライアント企業とのパートナーシップを強化しようとしている。
今回の成長投資の前までは同社は、2014年以来自己資金のみでやってきたが、当時はテクノロジー企業にはプロダクトマネージャー(PM)の需要があまりなく、しかしその他のほとんどすべての業界では、どうしても必要な人材になりつつあった。
Product Schoolは、個人や訓練チームにプロダクトマネージメントの資格証書を提供するが、新型コロナウイルス以降、多くの企業でデジタル化が進み、それとともにPMの需要も急増した。しかも今ではGoogleやFacebook、Netflix、Airbnb、PayPal、Uber、Amazonなど、そうそうたるテクノロジー企業が同社の顧客の中にいる。
Leeds IlluminateのマネージングパートナーであるSusan Cates(スーザン・ケイツ)氏は、次のように述べている。「プロダクトマネージャーは、すべてのセクターにまたがって、デジタルトランスフォーメーションとイノベーションを推進しなければならないという、とても大きな役割を担っています。Product Schoolはこれまで、PMたちの世界最大のコミュニティを築いてきたから、同社の資格証書はいわばこの市場の業界標準であり、同社はグローバル企業の最高位の人材をスキルアップする仕事の最前線にいる」。
Product SchoolのCEOで創業者のCarlos Gonzalez de Villaumbrosia(カルロス・ゴンザレス・デ・ビラウンブロシア)氏は、スペインから移民してきて同社を始めた。「今は、デジタルプロダクトを開発する史上最大の好機であり、Product Schoolは、プロダクトチームの価値を全地球的にアンロックして未来を定義することに、喜びを感じています。弊社は、従来の経営学の学位やMBAの課程にはPMが欠けており、仕事が求めている実際的なスキルを提供できないため、生まれた企業です」と氏はいう。
Product SchoolはPMを育てる教材として、The Product BookやThe Proddy Awards、そしてProductConを制作している。
主な競合相手であるMindTheProductも、やはり自己資金でPMのコミュニティや訓練事業を作っている。
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カテゴリー:EdTech
タグ:プロダクトマネージャー、Product School、資金調達
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(文:Mike Butcher、翻訳:Hiroshi Iwatani)