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首相公邸で取材に応じる岸田首相=11日夕(代表撮影)

 岸田文雄首相は11日、東京・赤坂の衆院議員宿舎から官邸に隣接する公邸に引っ越した。危機管理に万全を期す姿勢をアピールする狙いがある。公邸への首相入居は、民主党政権時代の野田佳彦元首相が2012年12月に退去して以来、約9年ぶりとなる。

 荷入れなどは業者が行ったため、首相は夕方、手ぶらで公邸に到着。記者団に「公務に専念するためにも意味があると考え、引っ越しを決意した」と話した。公邸に夫人ら家族が同居することに触れ「家族との時間も大切にしたい」と語った。

 岸田内閣が発足した10月4日以降、首相は官邸まで車で約3分の議員宿舎での生活を継続していた。