もっと詳しく
アフガニスタン・カブールの空港で退避のため待機するアフガン人ら=8月27日(共同)

 【イスラマバード共同】イスラム主義組織タリバンが暫定政権を樹立したアフガニスタンで、日本政府の退避支援対象だったアフガン人約10人が隣国パキスタンに陸路で自力出国したことが10日、分かった。早ければ12日にも日本に向かう。複数の外交筋が明らかにした。タリバンの復権後、アフガン人が日本に退避するのは初めてとみられる。

 日本政府は在留邦人や大使館職員ら約500人を救出するため、自衛隊機を派遣。退避させた日本人は1人にとどまり、岸防衛相は8月31日、撤収命令を出していた。日本に退避するのは国際協力機構の現地スタッフとの情報があるが、詳細は明らかにされていない。

アフガニスタン駐留米軍撤退後、首都カブールの空港を警備するタリバン=8月31日(ゲッティ=共同)
航空自衛隊のC130輸送機。邦人らの退避支援のため、アフガニスタン近隣国に向かう=8月24日、埼玉県の航空自衛隊入間基地