Appleが9月の新製品発表イベントで発表した 「Apple Watch Series 7」 が、いよいよ10月15日に発売する。
同新型モデルの登場により、Apple Watchの販売ラインナップは 「Apple Watch Series 7」 「Apple Watch SE」 「Apple Watch Series 3」 の3種類になる。
これらのラインナップのうち、Apple Watch Series 7がハイエンドモデルで、Apple Watch SEがミドルクラスモデル、Apple Watch Series 3はエントリーモデルという位置付けで販売されることになる。
当記事では、各モデルのスペックや仕様を比較してみた。各モデルの性能差がどれほどあるのか、自分の欲しいモデルに特定の機能が搭載されているかなどを確認可能だ。これからApple Watchの購入を検討している方は、ぜひ参考にしていただきたい。
現行販売モデル3種の特徴
Apple Watchを初めて購入する方のために、まずは各モデルの特徴について簡単に解説する。
現在販売されているApple Watchは 「Apple Watch Series 7」 「Apple Watch SE」 「Apple Watch Series 3」 の3種類。このうち、ハイエンドモデルが 「Apple Watch Series 7」 、ミドルクラスモデルが 「Apple Watch SE」 、エントリーモデルが 「Apple Watch Series 3」 となる。
「Apple Watch Series 7」 は、2021年9月に発表され、10月15日に発売を迎える最新ハイエンドモデル。前モデルから新機能の追加はあまりなく、プロセッサ性能もほとんど変わっていないが、デザインの一部が改良されたことでより使いやすくブラッシュアップされたのが特徴だ。
大きな変化があったのは、画面周囲のベゼル幅が削減されて画面サイズが20%大型化したこと。表示できる情報量が多くなったほか、ついにフルサイズキーボードも利用できるようになった。
さらに画面強度も強化され、手首を下げた状態における画面輝度も改善。本製品にあわせた新しいウォッチフェイス (文字盤) も実装される。
「Apple Watch SE」 は、2020年9月に発売したモデル。当時のハイエンドモデル 「Apple Watch Series 6」 と同じデザインを採用しつつも、いくつかの機能を搭載しないことで価格を抑えたローエンドモデルとして販売されたが、エントリーモデルとして販売されている 「Apple Watch Series 3」 に比べると処理性能も高く、利用できる機能も多いことから、現行販売モデルの中ではミドルレンジモデルとしての立ち位置のApple Watchになる。
「Apple Watch Series 7」 と比べると血中酸素や心電図を計測することはできないものの、転倒検出や騒音モニタリングなどの機能は搭載している。
「Apple Watch Series 3」 は、2017年9月に発売したモデル。4年前の製品の販売がまだ続いていること自体が驚きだが、現行販売モデルの中ではエントリーモデルとしての立ち位置で販売されている。
上位モデルに比べると多くの機能が利用できないことから、Apple Watchをとにかく安く購入したいなどの事情がない限りは、基本的に 「Apple Watch SE」 を選んだ方がコストパフォーマンスに優れているとも言える。はじめてのApple Watchとして購入する、あるいは見守り用デバイスとして最適といった感じだろうか。
左からSeries 7/SE/Series 3
Apple Watchの各モデルには、大小2つのケースサイズが用意されている。ケースサイズはモデルによって微妙に異なっていて、製品名とケースサイズの組み合わせは以下のとおり。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | ||
---|---|---|---|---|
ケースサイズ | 小 | 41mm | 40mm | 38mm |
大 | 45mm | 44mm | 42mm |
ちなみに、ケースサイズが異なっていてもバンドは 「小」 「大」 モデルで共通となっていて、たとえば上記表の 「小」 のサイズにあたるモデル (41mm・40mm・38mm) 同士は同じバンドを使用でき、「大」 にあたるモデル (45mm・44mm・42mm) 同士は同じバンドを使用できる。
Apple公式サイトでは 「Apple Watch Series 7」 のケースサイズの表記で販売されているため、たとえば 「Apple Watch SE」 の40mmモデルを使っている場合、購入ページでケースサイズを選択する際には 「41mm」 を選択する必要がある。
ただし、多数用意されているバンドのうち、「ソロループ」 「ブレイデッドソロループ」 はApple Watch Series 3には対応しないため、Apple Watch Series 3用としてバンドを購入する場合はそのほかのバンドを選ぶようにしよう。
ケースサイズ・重量
前述のとおり、Apple Watchには各モデルに大小2種類のケースサイズが用意されている。38mm〜41mmモデルは小さめのサイズ、40〜45mmモデルは大きめのサイズ。前者はどちらかと言うと女性向けなサイズ感となっているが、男性でも小さめなサイズのモデルが欲しいという方が購入されていたりするので、好きな方を購入いただきたい。
ちなみに筆者はこれまで40~45mmの大型ケースモデルを購入してきた。「大きい時計だね」 とよく言われるものの、画面に表示される情報量が多いことから、大型モデルの方が気に入っている。ケースサイズが大きな方が画面サイズも大きいため、筆者のように画面サイズで選んでみても良いだろう。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
サイズ | 41mmモデル 縦:41mm 横:35mm 厚さ:10.7mm 45mmモデル |
40mmモデル 縦:40mm 横:34mm 厚さ:10.7mm 44mmモデル |
38mmモデル 縦:38.6mm 横:33.3mm 厚さ:11.4mm 42mmモデル |
ケース重量 | 41mmモデル ・アルミニウム:32.0g ・ステンレススチール:42.3g ・チタニウム:37.0g 45mmモデル |
40mmモデル ・GPS:30.5g ・GPS+Cellular:30.7g 44mmモデル |
38mmモデル ・GPS:26.7g 42mmモデル |
重量は上位モデルになるにつれて重くなっていて、もっとも重いのがApple Watch Series 7のステンレススチールモデルとなっている。体感的な差はそこまで大きくないが、常に腕に着けて歩くデバイスであるため、一応記載しておいた。
画面サイズ
Apple Watchは次世代モデルの登場とともに、画面サイズが大きくなってきた経緯がある関係で、最も画面サイズが大きいのは最新モデルのApple Watch Series 7。次がApple Watch SE、もっとも小さいのがSeries 3となっている。
具体的にどれくらい差があるのかというと、もっとも小さいApple Watch Series 3を基準に考えると、Apple Watch SEが30%大きい、Apple Watch Series 7が50%大きい。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
画面サイズ | 41mmモデル 352×430ピクセル 45mmモデル |
40mmモデル 324×394ピクセル 44mmモデル |
38mmモデル 272×340ピクセル 42mmモデル |
表示領域 | 41mmモデル 904平方ミリメートル 45mmモデル |
40mmモデル 759平方ミリメートル 44mmモデル |
38mmモデル 563平方ミリメートル 42mmモデル |
縁幅 | 1.7mm | 3mm | 4.5mm |
左からSeries 7、SE、Series 3
たとえば、Apple Watch Series 7と、2世代前のデザインを採用するApple Watch Series 3で比べると、通知ひとつ見るだけでも情報の表示量がかなり違ってくる。Apple Watchの画面でたくさんの情報を見たい場合は、Apple Watch Series 7やApple Watch SEを選ぶことをオススメする。
画面性能
Apple Watchシリーズは、いずれのモデルも有機ELディスプレイが採用されていて、最大輝度も1,000ニトと共通だ。
左:手首を上げたとき / 右:手首を下ろしたとき (画像はSeries 6)
ただし、Apple Watch Series 7とApple Watch SEには、低消費電力のLTPO有機ELディスプレイが採用されており、Apple Watch Series 7には、画面がスリープ状態にならない 「常時点灯」 に対応していて、わざわざ腕をあげることなく時刻などの情報を確認できる。アナログ時計のように、どの角度でも時刻が確認したいなら、Apple Watch Series 7がオススメだ。
ちなみに、Apple Watch Series 7は先代のApple Watch Series 6から、手首を下ろした状態での画面の明るさが70%明るくなっているとのこと。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | LTPO OLED Retinaディスプレイ | LTPO OLED Retinaディスプレイ | OLED Retinaディスプレイ |
常時点灯 | ◯ | × | × |
最大輝度 | 1,000ニト | 1,000ニト | 1,000ニト |
前面クリスタル |
アルミニウム ステンレススチール/チタニウム |
Ion-Xガラス | Ion-Xガラス |
Apple Watchのディスプレイのカバーガラスは、アルミニウムモデルにはIon-Xガラス、ステンレススチールとチタニウムモデルにはサファイアクリスタルモデルが搭載されている。
どちらも強度はそれなりに高く傷はつきづらいものの、より強度に優れるのはサファイアクリスタルの方で、Ion-Xは金属棚やブロック塀など硬いものにぶつけた時に、欠けたり、傷が入ってしまうこともある。長く使うものであるため、個人的にはサファイアクリスタルを搭載したモデルを購入することをオススメしたい。サファイアクリスタルを搭載しているのは、Apple Watch Series 7のステンレススチール/チタニウムモデルのみだ。
ケース仕上げ
左からアルミニウム、ステンレススチール、チタニウム
Apple Watchのケース素材は、アルミニウム・ステンレススチール・チタニウムの3種類が用意されている。Apple Watch SEとApple Watch Series 3はどちらもアルミニウムモデルのみが購入可能で、Apple Watch Series 7のみステンレススチールやチタニウムを選択可能だ。
ケースの素材ごとに選べるカラーも異なっていて、全カラーラインナップは以下のとおりとなっている。
高級感を重視するならApple Watch Series 7のステンレススチールやチタニウムがもっともオススメだが、ステンレススチールは重量が重めなので、高級感と重量のバランスを取りたいなら、少し軽いチタニウムモデルがオススメだ。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
ラインナップ | Apple Watch Series 7(GPS) アルミニウム ・ミッドナイト ・スターライト ・グリーン ・ブルー ・(PRODUCT)RED Apple Watch Series 7(GPS+Cellular) Apple Watch Edition Apple Watch Nike Apple Watch Hermès |
Apple Watch SE アルミニウム ・シルバー ・スペースグレイ ・ゴールド Apple Watch Nike |
Apple Watch アルミニウム ・シルバー ・スペースグレイ |
左:Nikeモデル / 右:Hermèsモデル
ちなみに、Apple WatchにはNikeやHermèsとのコラボモデルである 「Apple Watch Nike」 「Apple Watch Hermès」 が用意されている。
「Apple Watch Nike」 はApple Watch Series 7とApple Watch SEに用意されており、「Apple Watch Hermès」 はApple Watch Series 7のみに展開されている。ケースの素材は 「Apple Watch Nike」 はアルミニウムのみ、「Apple Watch Hermès」 はステンレススチールのみとなるため、購入時には注意していただきたい。
内蔵チップ
Apple Watchの性能を決める内蔵チップは、上位モデルになるにつれて高性能になっている。Apple Watch Series 7にはS7 SiP、Apple Watch SEにはS5 SiP、Apple Watch Series 3にはS3 SiPが搭載されている。
各SiPの具体的な性能については明らかにされていないが、Appleによると、Apple Watch SEはApple Watch Series 3に比べて最大2倍高速、Apple Watch Series 7はApple Watch SEに比べて最大20%高速になっているとのことだ。
なお、Apple Watch Series 7に搭載されたS7 SiPは、先代モデルであるApple Watch Series 6に搭載されたS6 SiPと同等の性能であることが一部報道から明らかになっている。Apple Watch SEとApple Watch Series 6ではほとんど性能差は体感として感じられなかったことから、Apple Watch Series 7とSEでは性能差はあまりないと考えても良いのかもしれない。
ただし、Series 3とは体感的にかなり異なるため、十分に予算があるのなら、性能面で考えるとSeries 7あるいはSEを購入するべきだろう。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
プロセッサチップ | S7 SiP (64ビット/2コア) |
S5 SiP (64ビット/2コア) |
S3 SiP (32ビット/2コア) |
Appleワイヤレスチップ | W3 | W3 | W2 |
U1チップ (超広帯域) |
◯ | × | × |
Apple WatchにはBluetoothやWi-Fi接続に重点を置いたワイヤレスチップ 「W」 シリーズも搭載されている。それぞれApple Watch Series 3には 「W2」 チップ、Apple Watch SEとApple Watch Series 7には 「W3」 チップが搭載されていて、W3チップは通信範囲と通信速度が向上したBluetooth 5.0をサポートする。
さらに、Apple Watch Series 7にはU1チップ(超広帯域)が搭載されていて、watchOS 8との組み合わせでユーザーが車や家などに近づいたことを感知し、ドアを解錠することも可能。ただし、これらの機能を利用するには対応機器が必要になり、まだ利用できる機会はほとんどないため、現状では必須なものとは言えないだろう。
各種センサー
Apple Watchには、コンパスや高度計、心拍センサー、加速度センサーなど多数のセンサーが搭載されている。
センサーの有無によって使える機能も変わるため、自分の目的の機能を使うためにどのモデルが適切か、じっくり考える必要がある。各モデルごとのセンサーの有無は以下の表のとおり。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
コンパス | ◯ | ◯ | × |
高度計 | ◎ (常時計測) |
◎ (常時計測) |
◯ |
血中酸素ウェルネスセンサー | ◯ | × | × |
電気心拍センサー(心電図) | ◯ | × | × |
光学式心拍センサー | 第3世代 | 第2世代 | 第1世代 |
海外における緊急通報 | ◯ | ◯ | × |
緊急SOS | ◯ | ◯ | ◯ |
加速度センサー | 最大32G (転倒検出対応) |
最大32G (転倒検出対応) |
最大16G |
ジャイロスコープ | ◯ | ◯ | ◯ |
環境光センサー | ◯ | ◯ | ◯ |
たとえばシニア層の見守り用として転倒検出に対応したApple Watchが欲しい場合には、加速度センサー(最大32G)を搭載するApple Watch Series 7やApple Watch SEを選ぶ必要がある。Apple Watch Series 3は残念ながら非対応だ。
耐水・防塵性能
Apple Watchはいずれのモデルも最大50メートルの高い耐水性を備えていて、プールや海などの浅水でのアクティビティで使用することができる。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
耐水 | ◯ (最大50メートル) |
◯ (最大50メートル) |
◯ (最大50メートル) |
防塵 | ◯ (IP6X等級) |
× | × |
また、Apple Watch Series 7にはIP6X等級の防塵性能も備わっていて、ホコリっぽい場所での使用にも適している。砂漠のような細かい砂が舞い上がる場所でも、故障の心配なくApple Watchを使用することが可能だ。
バッテリー持ち・充電ケーブル
バッテリー持ちは、各モデルとも最大18時間となっている。搭載センサーやチップなど違っていても、基本的なバッテリー持ちは同じだ。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
バッテリー持ち | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
高速充電 | ◯ | × | × |
Apple Watchは本体に充電端子は存在せず、ワイヤレスで充電する形式が採用されている。充電規格はQi規格などの一般的なワイヤレス充電規格ではなく、Apple Watch固有の規格となるため、付属するケーブルや専用の充電器を使用する必要がある。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
付属ケーブル | USB-C磁気高速充電ケーブル | USB-C磁気充電ケーブル | USB-A磁気充電ケーブル |
付属ケーブルはそれぞれのモデルで異なっている。Apple Watch Series 3がUSB-A磁気充電ケーブル、Apple Watch SEがUSB-C磁気充電ケーブル、Apple Watch Series 7がUSB-C磁気高速充電ケーブルだ。
Apple Watch Series 7は、付属するUSB-C磁気高速充電ケーブルを使用することで高速充電が利用できる。Apple Watch SEやApple Watch Series 3では同機能は利用できない。
通信方式
Apple WatchにはGPSモデルとGPS + Cellularモデルの2種類が用意されていて、GPS + Cellularモデルのみモバイル通信に対応し、iPhoneがなくてもApple Watch単体で通信できる。
GPS + Cellularモデルが用意されているのはApple Watch Series 7とApple Watch SEの2モデルのみ。Apple Watch Series 3はGPSモデルのみとなっている。
Cellular通信をするには、各キャリアとの契約が必要。NTTドコモでは 「ワンナンバーサービス」 、au (KDDI) では 「ナンバーシェア」 、ソフトバンクでは「Apple Watchモバイル通信サービス」 という名称で展開されている。
ちなみにauのナンバーシェアでは現在、最大48ヶ月無料キャンペーンが展開されているほか、ソフトバンクの 「Apple Watchモバイル通信サービス」 では4年間無料キャンペーンが実施されている。Apple Watchのモバイル通信を安く抑えたいなら、こういったキャンペーンをうまく活用してみてはどうだろうか。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
通信方式 | ・GPS ・GPS+Cellular |
・GPS ・GPS+Cellular |
・GPS |
Wi-Fi | 802.11b/g/n (5GHz/2.4GHz) | 802.11b/g/n (2.4GHz) | 802.11b/g/n (2.4GHz) |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
Apple WatchはWi-Fi通信にも対応するのだが、対応するWi-Fi規格はいずれのモデルも802.11b/g/nで、Apple Watch SEとApple Watch Series 3は2.4GHzのみ対応、Apple Watch Series 7は5GHzにも対応する。
iPhoneやワイヤレスイヤホンとの通信に利用するBluetoothは、Apple Watch Series 7とApple Watch SEが 「Bluetooth 5.0」 、Apple Watch Series 3が 「Bluetooth 4.2」 に対応する。
その他の細かい違い
そのほか、各モデルの細かい違いとしては、スピーカーやマイク性能、ストレージ容量、裏蓋の素材などが挙げられる。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
スピーカー | ◎ (50%大きい音量) |
◎ (50%大きい音量) |
◯ |
マイク性能 | ◎ (ノイズアプリ対応) |
◎ (ノイズアプリ対応) |
◯ |
ストレージ容量 | 32GB | 32GB | 8GB |
裏蓋の素材 | セラミックと サファイア |
セラミックと サファイア |
複合材 |
一番大事なのはストレージ容量とスピーカー性能だろうか。ストレージ容量はApple Watchに音楽などを保存しておきたい人にとってとても重要。iPhoneと接続せず、Apple Watchだけでランニングやウォーキングを楽しみたい人は32GBを搭載したApple Watch Series 7とApple Watch SEを購入するべきだろう。
価格
Apple Watchの各モデルの価格は以下のとおり。
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
価格(税込) |
41mmモデル アルミニウム(GPS+Cellular) ステンレススチール チタニウム |
40mmモデル アルミニウム(GPS+Cellular) |
38mmモデル アルミニウム(GPS) 22,800円 |
45mmモデル アルミニウム(GPS+Cellular) ステンレススチール チタニウム |
44mmモデル アルミニウム(GPS+Cellular) |
42mmモデル アルミニウム(GPS) 26,800円 |
基本的に上位モデルになるにつれて価格が高くなっていて、ケースサイズやケースの素材に加えて、セットにするバンドの種類によっても微妙に価格が異なるため、購入時にはよく吟味していただきたい。
好みのモデルとバンドを組み合わせて購入したいなら、Apple公式サイトの 「Apple Watch Studio」 が便利だ。
まとめ:買うならSeries 7かSEを
Apple Watchを購入する上で、まず多くのユーザーに検討していただきたい点が 「Apple Watch SE」 を予算的に購入できるか否かだ。
エントリーモデルにあたる 「Apple Watch Series 3」 は22,800円(税込)〜と確かに価格は安いのだが、利用できる機能が少ないことから、多少予算は上がるがApple Watch SEを購入した方が良い。
Apple Watch SEの価格は、GPSモデルは32,800円(税込)〜、GPS + Cellularモデルは38,800円(税込)〜。基本的にiPhoneと通信して使用することを前提としているならGPSモデルで十分だが、シニア層やお子さんに単独で持たせることを想定しているなら、GPS + Cellularモデルを購入する必要がある。
また、高級感や耐久性を求めるなら、ステンレススチールやチタニウムのケースが存在する 「Apple Watch Series 7」 を購入するべき。画面の常時点灯機能や、使うかどうかは分からないが血中酸素ウェルネスセンサーや電気心拍センサー(心電図)といった機能も搭載されている。価格は少し高くなってしまうが、長く使うことを前提としているならSeries 7の購入がオススメ。欲を言えば、ディスプレイカバーにサファイアクリスタルを使用したステンレススチール、チタニウムモデルが最もオススメだ。
Apple Watch Series 7は利用できる機能が多い上に、画面の表示領域がApple Watch SEよりも広くて見やすいなどの利点がある。予算が確保できるなら、Apple Watch SEよりも多くの場面で活躍してくれるはずだ。
最後に、全モデルの比較表を掲載しておく。最後の確認のためにぜひご活用いただきたい。
Apple Watch 比較表
Apple Watch Series 7 | Apple Watch SE | Apple Watch Series 3 | |
---|---|---|---|
ラインナップ | Apple Watch Series 7(GPS) アルミニウム ・ミッドナイト ・スターライト ・グリーン ・ブルー ・(PRODUCT)RED Apple Watch Series 7(GPS+Cellular) Apple Watch Edition Apple Watch Nike Apple Watch Hermès |
Apple Watch SE アルミニウム ・シルバー ・スペースグレイ ・ゴールド Apple Watch Nike |
Apple Watch アルミニウム ・シルバー ・スペースグレイ |
サイズ | 41mmモデル 縦:41mm 横:35mm 厚さ:10.7mm 45mmモデル |
40mmモデル 縦:40mm 横:34mm 厚さ:10.7mm 44mmモデル |
38mmモデル 縦:38.6mm 横:33.3mm 厚さ:11.4mm 42mmモデル |
ケース重量 | 41mmモデル ・アルミニウム:32.0g ・ステンレススチール:42.3g ・チタニウム:37.0g 45mmモデル |
40mmモデル ・GPS:30.5g ・GPS+Cellular:30.7g 44mmモデル |
38mmモデル ・GPS:26.7g 42mmモデル |
画面 | ・LTPO OLED常時表示Retinaディスプレイ(1,000ニト) ・Ion-Xガラスディスプレイ(アルミニウム) ・サファイアクリスタルディスプレイ(ステンレススチール/チタニウム) ・縁幅:1.7mm |
・LTPO OLED Retinaディスプレイ(1,000ニト) ・Ion-Xガラスディスプレイ ・縁幅:3mm |
・OLED Retinaディスプレイ(1,000ニト) ・Ion-Xガラスディスプレイ ・縁幅:4.5mm |
解像度 | 41mmモデル 352×430ピクセル 表示領域:904平方ミリメートル 45mmモデル |
40mmモデル 324×394ピクセル 表示領域:759平方ミリメートル 44mmモデル |
38mmモデル 272×340ピクセル 表示領域:563平方ミリメートル 42mmモデル |
チップ | ・S7 SiP(64ビットデュアルコア) ・W3(Appleワイヤレスチップ) ・U1チップ(超広帯域) |
・S5 SiP(64ビットデュアルコア) ・W3(Appleワイヤレスチップ) |
・S3 SiP(32ビットデュアルコア) ・W2(Appleワイヤレスチップ) |
特長 | ・GPS, GLONASS, Galileo, QZSS, BeiDou ・コンパス ・常時計測の高度計 ・耐水性能(50メートル) ・防塵性能(IP6X等級) ・血中酸素ウェルネスセンサー ・電気心拍センサー(心電図) ・光学式心拍センサー(第3世代) ・海外における緊急通報 ・緊急SOS ・加速度センサー(最大32G/転倒検出) ・ジャイロスコープ ・環境光センサー ・50%大きい音量のスピーカー ・マイク(ノイズアプリ対応) ・Apple Pay ・GymKit ・容量32GB ・セラミックとサファイアクリスタル裏蓋 |
・GPS, GLONASS, Galileo, QZSS ・コンパス ・常時計測の高度計 ・耐水性能(50メートル) ・光学式心拍センサー(第2世代) ・海外における緊急通報 ・緊急SOS ・加速度センサー(最大32G/転倒検出) ・ジャイロスコープ ・環境光センサー ・50%大きい音量のスピーカー ・マイク(ノイズアプリ対応) ・Apple Pay ・GymKit ・容量32GB ・セラミックとサファイアクリスタル裏蓋 |
・GPS, GLONASS, Galileo, QZSS ・高度計 ・耐水性能(50メートル) ・光学式心拍センサー(第1世代) ・緊急SOS ・加速度センサー(最大16G) ・ジャイロスコープ ・環境光センサー ・スピーカー ・マイク ・Apple Pay ・GymKit ・容量8GB ・複合材裏蓋 |
バッテリー | リチャージャブルリチウムイオンバッテリー(最大18時間) | リチャージャブルリチウムイオンバッテリー(最大18時間) | リチャージャブルリチウムイオンバッテリー(最大18時間) |
充電ケーブル | USB-C磁気高速充電ケーブル | USB-C磁気充電ケーブル | USB-A磁気充電ケーブル |
通信方式 | ・Wi-Fi(802.11b/g/n 2.4GHz/5GHz) ・Bluetooth 5.0 ・LTE/UMTS(GPS+Cellularモデルのみ) |
・Wi-Fi(802.11b/g/n 2.4GHz) ・Bluetooth 5.0 ・LTE/UMTS(GPS+Cellularモデルのみ) |
・Wi-Fi(802.11b/g/n 2.4GHz) ・Bluetooth 4.2 |
価格(税込) | 41mmモデル アルミニウム(GPS):48,800円〜 アルミニウム(GPS+Cellular): 60,800円〜 ステンレススチール:82,800円〜 チタニウム:94,800円〜 45mmモデル |
40mmモデル アルミニウム(GPS):32,800円〜 アルミニウム(GPS+Cellular):38,800円〜 44mmモデル |
38mmモデル アルミニウム(GPS):22,800円 42mmモデル |