元財務官僚で数量政策学者の高橋洋一氏が11日、朝日放送「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。18歳以下の子どもに現金とクーポンの計10万円相当を給付する国の経済対策について私見を述べた。
岸田文雄首相は10万円現金給付も可能とし「地方自治体の意見を聞きつつ具体的な運用方法を検討していく」と表明。一方で松野博一官房長官は「地方自治体は政策的意義を理解する中で(クーポン分は)まずはクーポンを基本として検討いただきたい」と要請するなど、政府の対応は迷走気味だ。
これに高橋氏は「そもそも言うとクーポンか現金かって、今までも何回もやってるから、はっきり言って分かってるんですよ。どっちでやっても一緒ですよ」と指摘。「マスコミもクーポンの方が消費効果が高いっていう前提でしゃべってるんだけど、どっちでも一緒。クーポンをもらったって『こんなの使わないや』っていう人はいるんです」と見解を語った。
共演者から「現金給付は貯金にまわされるので、経済効果がないと聞くが」の声が出ると、高橋氏は「今言ったの内閣府の話ですよ。内閣府でちゃんとしたレポートがあって、クーポン配っても同じだった。どっちを配っても同じ話なの。だからこんなので議論するの、とにかくアホレベルですよ」と一刀両断した。