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10日、アルジェリアの首都アルジェ東方の山林火災で村に迫る煙(AP=共同)

 【カイロ共同】北アフリカのアルジェリアの首都アルジェ東方で山林火災が9日から拡大、テブン大統領は10日、住民救出などで展開していた軍の兵士25人が死亡したと明らかにした。AP通信によると少なくとも市民17人が火災で死亡したとしている。

 現場はアルジェ東方のカビリー地方で少数民族ベルベル人が多く暮らしている。APなどによると火災は41カ所で発生。テブン大統領は殉職した兵士らが「住民100人以上を救出した」と述べてたたえた。

 当局は放火も疑っているが、出火原因ははっきりしていない。地中海沿岸諸国では熱波と乾燥で火災が広がりやすくなっている。