全国唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)の壊滅を目指す「頂上作戦」で、福岡県警が、取り締まりとともに力を入れているのが組員の離脱支援だ。2014年9月の頂上作戦開始から11日で7年となった。15年以降に県警が支援して就労した工藤会の元組員らは28人。一方で、元組員を雇用した際に支給金が出る県の雇用給付金制度の「協賛企業」は、16年の制度開始から400社近くに拡大した。離脱者支援の今を取材した。
新型コロナ、少ない職種課題
「リスクがあるのに受け入れてくれて『頑張ろう』という気持ちになれた」。県警の就労支援を受け、約5年前に県内の運送関連会社に就職した元工藤会系組員の30代男性はかみしめるようにそう話す。
男性の勤め先は…