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中国国営の新華社通信によりますと、北京で習近平指導部をはじめ、党の幹部300人以上が出席して今月8日から開かれていた共産党の重要会議「6中全会」は、11日、4日間の日程を終えて閉会しました。

会議のあと、討議の内容をまとめたコミュニケが発表され、ことし、党の創立から100年の節目を迎えたことを踏まえ、これまでの成果と歴史を総括する「歴史決議」を採択したとしています。

「歴史決議」の詳しい内容は明らかになっていませんが、コミュニケでは、党の100年の歴史を振り返り「習近平同志を核心とする党中央は、偉大な歴史的精神と政治的な勇気で強い責任を持ち、長い間解決したくてもできなかった難題を解決してきた」などと指摘しています。

そのうえで「中華民族の偉大な復興という正しい道を切り開き、先進国が数百年かけて行った工業化の過程をわずか数十年で成し遂げ、経済の急速な発展と社会の長期的な安定という2つの奇跡を生み出した」として、共産党による統治の正統性を強調しています。

「歴史決議」は毛沢東とトウ小平の時代に採択されて以来で、長期政権をにらむ習主席の権威をさらに高めるねらいがあるとみられます。

※トウは登におおざと。