本日(8月12日)の18時頃より、自衛隊大規模接種センター(東京・大阪)が、新型コロナウイルスワクチンの接種予約受け付けを開始する。最近の状況では毎回争奪戦となっているが、幸いなことに筆者は先の申し込みで予約することができたので、ここでは、実体験を元に予約できるまでの流れを紹介したい。
まず、今回(8月12日開始)の申し込みで予約できる接種実施期間は8月16日~18日までとなっている。それ以降の予約受け付けは8月16日、19日、23日のそれぞれ18時頃から予定される。
予約の際には接種券に記された「市区町村コード」と「接種券番号」が必要となる。外出先で予約申し込みをする場合は、接種券を持ち歩かなくてもよいが、番号はメモしておこう。
なお、対象者の居住地域は問わないが年齢は18歳以上となり、今回が第1回目の接種の人に限られる。
予約はWeb、LINE、電話で受け付けるが、筆者はWebで申し込みをしたので、ここからはその模様をお伝えする。
Webサイトからの予約方法
細かいルール全ては書き切れないので、まずは「自衛隊 大規模接種センターの概要 予約サイト案内(予約・受付案内)」のページを必ずご確認いただきたい。既に市区町村で接種予約をしている人は、重複して接種予約はしないなど、接種を希望している人が一人でも多くよりスムーズに予約できるよう、ここはきちんとお願いしたい。
実際の予約画面は上記サイトからさらに移動した先になる。ページをスクロールすると、「東京センター」と「大阪センター」で、それぞれWeb予約サイト、LINE予約へのリンク、電話受付の番号が掲載されている。18時ちょうどにこのサイトに行ってあたふたしないよう事前にチェックしておこう。
Webサイトからの予約の場合は、「東京センターで予約する」か「大阪センターで予約する」のアイコンをクリックする。なお、ワクチン接種予約を装うメールやSMSも確認されているというので、メールなどからアクセスするのは危険だ。
予約開始は18時ごろとなっている。何度か挑戦した経験から言うと、18時ちょうどには予約が開始されないことが多いようだ。18時きっかりを狙ってアクセスしてみても「予約はまだ開始されておりません」のメッセージが表示されてしまう。そこで少し間をあけつつリロードしていると、多くの場合「ただいま、サイトが大変混雑しております。この画面を開いたままお待ちください」という画面に切り替わる(もちろんいきなり予約画面にたどり着く人もいると思うが)。
画面が切り替わったら待つだけ。早い者順ではないらしい
この画面になったらあとは待つだけだ。ずっと画面が切り替わらないので不安になるが、リロードをする必要はなく、ただ画面を閉じずに待つ。リロードしても同じ画面が出るだけで、たくさんリロードすれば確率が上がる、ということでもなさそうだ。
また、早い者勝ちというワケでもないようだ。筆者の場合、まず18時から時折PCのブラウザーをリロードさせつつ待合画面に切り替わるのを待つ。PCで「お待ちください」画面になったあと、「どうせならiPhoneでも」とSafariを立ち上げて予約受付サイトにアクセスした。iPhoneではブックマークもしていなかったので、ページにたどり着くのに手間取ってしまい、この間数分遅れた形になるのだが、結果的には後からアクセスしたiPhoneのほうが通ることになる。ちなみに、SNS上には「iPhoneがダメでPCが通った」という声もあったので、「PCよりiPhoneのほうが有利」というわけでもなさそうだ。
ということで、18時ちょうどにアクセスできなかったからとあきらめる必要はないだろう。リロードを頑張る必要もないので、ブラウザーを開いておける状況であれば、他の作業をしながらであっても挑戦することはできると思う。
1時間以上待つ覚悟を
ここから先は状況によっては長くなる。筆者の場合、初回挑戦時は1時間5分ほど経過したところで自動的に画面が切り替わり「大変申し訳ありません。今回は予約満了となりました。」の文字が表示された。SNSでは1時間経過した頃に「繋がった」という声が見られたので、「予約満了」画面に切り替わるまでは、まだチャンスがあると信じていい。逆に1時間ぐらいは粘る覚悟を持っておこう。
なお、この19時ごろに予約できた人が「まだ予約できる枠(時間)がいっぱいあった」と書いていたものの、その5分後には予約満了となったので、時間的な限界よりもワクチン本数の限界の方が低いと予想される。逆に、最後のほうになったからといって時間の選択肢が極端に少ないということもないと思われる。
運良く争奪戦に勝てると……
では実際に予約できた場合にどうなるのかを紹介しよう。
運良く自分の番が来ると、“勝手に”Web予約の画面に切り替わる。実は早い者順だと思い込んでいた筆者は、先に繋がったPCの画面ばかりを気にしていた。で、5分ぐらいしたところでふとスマホを見たら、いつの間にか画面が切り替わっていたのだ。筆者が見逃しただけかもしれないが、「あなたの番です」的なものもなくページが変わっていたので、最初は操作ミスで「戻る」ボタンでも押してしまったのかと焦った。
このページになって初めて接種券の番号が必要になる。「市区町村コード」「接種券番号」「生年月日」の入力で会場と日程を選択するページに入ることができる。大阪のほうはアクセスしたことがないので不明だが、東京の場合は「自衛隊大規模接種センターA」とか「自衛隊大規模接種センターB」などと、会場が複数あるように見える。ただし実際にはどの会場で予約しても接種する場所は一緒なので、どの会場を選択しても問題ない。
ここまで来れば焦る必要はないと思うが、のんびりしていたらどうなるかは試したことがないので不明だ。ほかの待っている人のためにもサクサクと予約作業を完了させるのが吉だろう。
予約が完了してもメールで案内が来るようなことはない。予約を確認したい場合、キャンセルしたい場合は、再度Web予約の画面から接種券番号などでログインして、「マイページ」の行くことで、確認やキャンセルができる。日程の変更はできず、変更したい場合は、キャンセルした上で再度申し込む必要がある。
なお、2回目の接種予約は1回目の接種の会場で取ることができる。筆者の場合だが、1回目接種のちょうど4週間後の同じ曜日を指定された。おそらくそれ以降であれば調整できるのだと思う(試していないので不明だが)。なお、2回目の予約状況もマイページで確認でき、2回目の接種日変更を希望する場合は、電話で連絡する形になる。ただし予約が混み合っていれば希望の日程が取れない可能性もあるので、1回目の接種日の4週間後の予定は、前もって確認しておくのが良いだろう。
以上、自衛隊大規模接種センターのWeb予約のやり方を紹介した。ほかに、LINEや電話でもアクセスできるので、都合のいいやり方で挑戦していただければと思う。ワクチン接種を希望されている読者が、一人でも多く、1日でも早くワクチン接種できることを願っている。なお、実際に1回目の接種を受けてきた様子も後日掲載予定なので、予約が取れた人は参照していただければ幸いだ。