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 宮城県登米市のこども園に刃物を持った男が侵入し逮捕された事件で、11日夜、園が記者会見を行いました。

容疑者に対応した職員
 「刃物が見えた時は正直怖いなというのが本音だったが、自分の後ろに子どもたちがいるというのを心に持って対応しなければなと思ったので、(取り押さえに)行くことができたと思います」

 この事件は、大槻渉容疑者(31)が登米市の「豊里こども園」に包丁を隠し持って侵入したとして、逮捕されたものです。

 今月9日午前10時半ごろ、職員以外はあまり通らない給食室脇の通路をうろつく大槻容疑者に職員が気づきました。当時、園庭には71人の園児がいましたが、職員は園児を動揺させないよう「雨が降りそうだから部屋に戻ろうね」と声をかけ、建物の中に避難させ鍵を閉めました。そして、職員が大槻容疑者に声をかけると・・・

記者
 「大槻容疑者は刃物を隠し持った状態で、高さ1メートルほどのこちらの柵を乗り越え、園に侵入したということです」

 その際に、大槻容疑者は包丁を落としましたが、包丁を拾いあげ、職員に襲いかかりました。それに対し、4人の男性職員が大槻容疑者を取り押さえました。

容疑者に対応した職員
 「(容疑者と)距離がかなり近かったので、そのまま逃げると子どもたちの危害に繋がると思ったので、そのまま犯人と対峙した」

 今後、こども園では、子どもたちに専門家による心のケアをしていきたいとしています。