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 歌手・LiSA(34)の夫である声優鈴木達央(38)が、大人気スマホゲーム『白夜極光』の禁衛座役を降板することがわかった。同ゲームの公式Twitterアカウントが、禁衛座役の担当声優を鈴木から浅沼晋太郎に変更したことを発表した。発表があった11月11日は、皮肉なことに鈴木の38歳の誕生日だった。

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 7月30日に「文春オンライン」で不倫が報じられ、鈴木は8月4日より活動休止に入った。8月30日、直筆の謝罪文を所属事務所の公式サイトに掲出するとともに、活動再開する方針を示したが、不倫の代償はあまりに大きかった。騒動の余波により鈴木は『ULTRAMAN』東光太郎役、『機界戦隊ゼンカイジャー』ゲゲ役を失った。

 アニメファンのあいだで注視されているのが、『東京リベンジャーズ』ドラケン役の行方だ。『東京リベンジャーズ』といえば、原作漫画が累計4000万部を突破し、実写映画もヒットを記録するなど、社会現象とも言えるブームを巻き起こしている作品だ。現時点でテレビアニメ第2期が放送されるのかは不明だが、ドラケン役を降板するとなると、声優人生に大打撃を受けることは間違いない。

 鈴木の遊び癖は、業界内でも有名だった。彼をよく知るアニメ業界関係者は、「今回の件に対して『やっぱりな……』と捉えた人は多いと思います」と語る。

「彼は声優キャリアも長く、仕事の評価はとにかく高い。その証拠に、『東京リベンジャーズ』や『黒子のバスケ』など数多くの人気アニメの主要キャラに抜擢されています。ただ、酒癖と女癖に問題があった。過去に、声優の女性と交際していたことがありましたが、浮気が何度バレても反省しないし、朝まで飲んで彼女に迷惑をかけることも。『おれら役者は品行方正ではいけない』と話し、昭和の豪快な芸能人に憧れを抱いている人なんです」(アニメ業界関係者)

 鈴木がのびのびと女遊びを続けられたのには、一般的なテレビタレントと比べて、それほど不倫スキャンダルが仕事に影響しない声優業界の独特な空気も関係していたかもしれない。これまで不倫を報じられた声優は複数存在するが、表立って降板云々という事態には至らなかった。

 もちろん鈴木は、LiSAの夫であることで注目度が段違いだった上に、公開前の音源を不倫相手に聴かせていたことが問題視されたのだろう。とはいえ、鈴木の騒動をきっかけに業界内での不倫スキャンダルの扱いが変わる可能性は十分ありそうだ。

「浪川大輔さん、岡本信彦さん、茅原実里さんといったトップ声優も過去に不倫を報じられていますが、降板騒ぎには至らず、“ノーダメージ”に近い状態でした。ですが、鈴木さんの場合は前代未聞の事態になっています。遊び癖のある声優さんはたくさんいますし、彼らは『もしかしたら自分も……』と今ごろ戦々恐々としていることでしょう」(芸能記者)

 いまや声優はバラエティ番組やドラマに引っ張りだこの存在だ。注目度アップにともない、声優業界のある種の“ゆるさ”は失われるのかもしれない。