アメリカで相次ぎ竜巻、100人超死者か “史上最大被害”の町は
アメリカ南部などで発生した竜巻による死者は、100人を超えるとみられています。被害が深刻なケンタッキー州から増尾聡記者の報告です。
こちらは被害が最も大きかったとされるケンタッキー州のメイフィールドという町です。私たちがいますのが町の中心部にあたりますが、このように建物のほとんどが倒壊しています。そして、がれきはまだ手つかずのままとなっています。
町を歩いてみますと、このように何十キロもあるような鉄骨が吹き飛ばされていたり、こうして電線がなぎ倒されていたりなどと、竜巻の威力の強さを物語っています。また、ここからおよそ3キロほど行った場所には発生当時110人が働いていたろうそくの製造工場がありますが、ここにも竜巻が直撃し建物が倒壊。現時点で救出された人は40人にとどまるということです。
私たちも現地時間午後11時すぎに工場の近くを訪れましたが、暗闇の中、投光器を何台も設置して明かりを灯し、懸命の救助作業が続けられていました。ケンタッキー州の知事は「死者が100人を超える」との見方を示し、今回の竜巻は史上最大の規模との指摘もあります。
また、中西部イリノイ州ではIT大手アマゾンの工場の屋根が吹き飛び6人が死亡したほか、あわせて5つの州で死者が出るなど被害が広範囲に及んでいます。これまでにこの時期としては異例の30もの竜巻が確認されたということで、今夜は夜を徹して救助活動が続けられる見通しです。