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フィギュアスケートのNHK杯が、東京の代々木第一体育館で開幕しました。男子シングルのショートプログラムでは宇野昌磨選手がトップ、女子シングルのショートプログラムでは坂本花織選手がトップに立ちました。
12日の各種目の結果などをお伝えします。

男子シングル ショートプログラム 宇野がトップ


男子シングルの前半、ショートプログラムで宇野昌磨選手は4回転フリップなど3つのジャンプをすべて着氷させて102.58点をマークしトップに立ちました。4回転トーループからの連続ジャンプで2つめが2回転になったこともあり演技直後は首をかしげる様子も見られましたが、得点を確認したあとはほっとした表情を見せていました。

【結果】
1位:宇野昌磨(日本)
 得点:102.58(技術点:56.55 演技構成点:46.03)
2位:ビンセント・ジョウ(アメリカ)
 得点:99.51(技術点:55.69 演技構成点:43.82)
3位:チャ・ジュナン(韓国)
 得点:95.92(技術点:52.00 演技構成点:43.92)
4位:マカール・イグナトフ(ロシア)
 得点:90.54(技術点:52.76 演技構成点:37.78)
5位:山本草太(日本)
 得点:86.05(技術点:47.09 演技構成点:38.96)
6位:マッテオ・リッツォ(イタリア)
 得点:84.78(技術点:43.31 演技構成点:41.47)
7位:アレクサンドル・サマリン(ロシア)
 得点:84.32(技術点:44.97 演技構成点:39.35)
8位:三浦佳生(日本)
 得点:76.62(技術点:39.97 演技構成点:36.65)
9位:樋渡知樹(アメリカ)
 得点:72.36(技術点:35.86 演技構成点:36.50)
10位:ナム・ニュエン(カナダ)
 得点:64.28(技術点:27.39 演技構成点:36.89)
11位:カムデン・プルキネン(アメリカ)
 得点:55.53(技術点:20.88 演技構成点:35.65 減点:1.00)


ショートプログラムでトップに立った宇野昌磨選手は4回転トーループからの連続ジャンプで2つめが2回転になったことについて「今シーズンの先のことを考えたら挑戦して失敗するべきだった。まとめる必要はなかった。残念に思う」と少し悔しそうに演技を振り返りました。
13日のフリ-に向けて「ショートプログラムに比べて倍以上大変なプログラムだ。練習では完璧とは言えないが確かな手応えがある。ショートプログラムのようにまとめにいこうという気持ちが表れない演技ができればと思う」と意気込んでいました。


山本草太選手は3つのジャンプをすべて着氷させて86.05をマークし、得点を確認すると笑顔を見せました。山本選手は「先生たちがリラックスしてと言ってくれたおかげでリラックスして集中して演技ができた。ふだんの練習どおりにやればいいんだということを学んだ。今できる最大の演技と点数だ。あしたも最後まで気持ちよく滑り切れたら幸せだなと思う」と話しました。


三浦佳生選手は冒頭の4回転サルコーを着氷させ、自己ベストを16点以上更新する76.62をマークしました。三浦選手は「自分のできることはやり尽くしたので楽しかった。大きな舞台を経験すること自体がプラスで、4回転サルコーをしっかり決められたので良かった」と演技を振り返りました。

男子シングル ショートプログラムが始まる(19:10すぎ)

男子シングル、前半のショートプログラムが始まりました。日本からは宇野昌磨選手と三浦佳生選手のほかケガのために欠場となった羽生結弦選手に代わって山本草太選手が出場します。

【演技順】
1:三浦佳生(日本)
2:山本草太(日本)
3:樋渡知樹(アメリカ)
4:カムデン・プルキネン(アメリカ)
5:マカール・イグナトフ(ロシア)
6:ビンセント・ジョウ(アメリカ)
7:ナム・ニュエン(カナダ)
8:チャ・ジュナン(韓国)
9:アレクサンドル・サマリン(ロシア)
10:宇野昌磨(日本)
11:マッテオ・リッツォ(イタリア)

女子シングル ショートプログラム 坂本がトップ(17:25)

女子シングル、ショートプログラムで最後に演技した坂本花織選手は3回転ジャンプをすべて着氷させるなど安定した滑りで演技が終わった瞬間に笑顔を見せました。ショートプログラムを終えてトップが76.56をマークした坂本選手、河辺愛菜選手が2位。韓国のユ・ヨン選手が3位でした。このほか日本勢では松生理乃選手が7位でした。


1位:坂本花織(日本)
 得点:76.56(技術点:40.76 演技構成点:35.80)
2位:河辺愛菜(日本)
 得点:73.88(技術点:42.71 演技構成点:31.17)
3位:ユ・ヨン(韓国)
 得点:68.08(技術点:36.11 演技構成点:32.97 減点:1.00)
4位:アリサ・リュウ(アメリカ)
 得点:67.72(技術点:35.44 演技構成点:33.28 減点:1.00)
5位:イム・ウンス(韓国)
 得点:65.23(技術点:33.75 演技構成点:31.48)
6位:アンバー・グレン(アメリカ)
 得点:63.43(技術点:32.61 演技構成点:30.82)
7位:松生理乃(日本)
 得点:63.34(技術点:32.42 演技構成点:30.92)
8位:ニコル・ショット(ドイツ)
 得点:59.26(技術点:29.67 演技構成点:29.59)
9位:ウィ・ソヨン(韓国)
 得点:58.23(技術点:30.62 演技構成点:28.61 減点:1.00)
棄権:ダリア・ウサチョワ(ロシア)


ショートプログラムでトップに立った坂本花織選手は「のびのび滑ることができたのでよかった。きのうの練習で感覚をつかむのに時間がかかってしまって不安だったが、本番はいい感じに調整ができた。目標にしていたショートプログラムとフリーの両方でノーミスを達成できるように最後まで頑張りたい」と13日のフリーに向けて意気込みを話していました。


トリプルアクセルなどすべてのジャンプを着氷した河辺愛菜選手は、自己ベストを8点以上更新する73.88をマークしました。河辺選手は「今回はトリプルアクセルを跳ぶのが目標だった。直前の6分間練習でいいジャンプが出来たので自信を持っていけた。おりたときは安心した」と試合を振り返りました。そして、自己ベストを大きく更新できたことについて「60点後半が出ればいいなと思っていたので、うれしい」としながらも、「ジャンプはすべて決まったが表現面では課題が一杯ある。まだまだ練習しないといけない」と気を引き締めていました。


松生理乃選手は大会前に足を痛めていて「しっかりと練習を積んでいない試合で緊張した。 足を痛めたためこの演技構成になったことは悔しいが、ミスなくできるようにした。フリーも完璧な演技は難しいと思うけれど最後まで楽しく滑れるといいなと思う」と話していました。

女子シングル ショートプログラム始まる(16:15ごろ)

女子シングル、前半のショートプログラムが始まりました。日本からは、坂本花織選手のほか、いずれも17歳の松生理乃選手と河辺愛菜選手が出場します。

【演技順】
1:松生理乃(日本)
2:河辺愛菜(日本)
3:ウィ・ソヨン(韓国)
4:ニコル・ショット(ドイツ)
5:アンバー・グレン(アメリカ)
6:ダリア・ウサチョワ(ロシア)
7:イム・ウンス(韓国)
8:アリサ・リュウ(アメリカ)
9:ユ・ヨン(韓国)
10:坂本花織(日本)

アイスダンス リズムダンス 村元・高橋組は6位

【結果】
1位:ビクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア)
 得点:86.33(技術点:47.57 演技構成点:38.76)
2位:マディソン・チョック/エバン・ベイツ(アメリカ)
 得点:86.02(技術点:48.10 演技構成点:37.92)
3位:ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス)
 得点:76.43(技術点:41.95 演技構成点:34.48)
4位:サラ・ウルタド/キリル・ハリャービン(スペイン)
 得点:76.40(技術点:41.72 演技構成点:34.68)
5位:マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ)
 得点:74.45(技術点:41.25 演技構成点:33.20)
6位:村元哉中/高橋大輔(日本)
 得点:70.74(技術点:39.86 演技構成点:30.88)
7位:小松原美里/ティム コレト(日本)
 得点:68.13(技術点:37.93 演技構成点:30.20)
8位:アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキーチン(ウクライナ)
 得点:66.07(技術点:35.95 演技構成点:30.12)
9位:ソフィア・シェフチェンコ/イーゴリ・エレメンコ(ロシア)
 得点:65.17(技術点:34.81 演技構成点:30.36)


リズムダンスを終え、高橋大輔選手は「落ち着いてやれた。細かいミスはあったが全体的にはうまくいった。自信がついた」と演技を振り返りました。ペアを組む村元哉中選手も「ひとつひとつのエレメントを自信を持って滑ることができた。自分たちがやれることを全力でやれば結果がついてくる」とこちらも自信を深めた様子でした。


小松原美里選手とティム コレト選手のカップルは息のあった演技をみせて68.13をマークし自己ベストを更新しました。小松原選手は「このプログラムは競技人生のハイライトになると思っている作品。自己ベストを更新できてあすにむけていい演技ができた」と話しました。ティム コレト選手は「自己ベストを出すために頑張れた。いい演技ができたと思う。しかし世界でさらに順位を上げるにはまだ足りない」と結果を冷静に受け止めていました。

アイスダンス リズムダンス始まる(14:30ごろ)

アイスダンスの前半、リズムダンスが始まりました。日本からは、結成して2シーズン目を迎えた村元哉中選手、高橋大輔選手のカップルと、全日本選手権3連覇中の小松原美里選手、ティム コレト選手のカップルが出場します。

【演技順】
1:村元哉中/高橋大輔(日本)
2:ソフィア・シェフチェンコ/イーゴリ・エレメンコ(ロシア)
3:小松原美里/ティム コレト(日本)
4:アレクサンドラ・ナザロワ/マクシム・ニキーチン(ウクライナ)
5:マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ)
6:サラ・ウルタド/キリル・ハリャービン(スペイン)
7:ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス)
8:ビクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ(ロシア)
9:マディソン・チョック/エバン・ベイツ(アメリカ)

ペア ショートプログラム 三浦・木原組 自己ベストで3位

ペアのショートプログラム、三浦璃来選手と木原龍一選手は73.98の自己ベストをマークし全体で3位に入りました。1位はロシアのアナスタシヤ・ミシナ選手とアレクサンドル・ガリアモフ選手。2位はロシアのエフゲニア・タラソワ選手とウラジーミル・モロゾフ選手でした。


【結果】
1位:アナスタシヤ・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア)
 得点:78.40(技術点:42.92 演技構成点:35.48)
2位:エフゲニア・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ(ロシア)
 得点:75.78(技術点:40.58 演技構成点:36.20 減点1.00)
3位:三浦璃来/木原龍一(日本)
 得点:73.98(技術点:40.00 演技構成点:33.98)
4位:アシュリー・ケイン グリブル/ティモシー・ルデュク(アメリカ)
 得点:70.75(技術点:37.95 演技構成点:32.80)
5位:オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)
 得点:64.95(技術点:35.97 演技構成点:28.98)
6位:イブリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ)
 得点:56.97(技術点:28.52 演技構成点:28.45)
7位:ミネルバ ファビエンヌ・ハーズ/ノーラン・ジーゲルト(ドイツ)
 得点:54.63(技術点:25.17 演技構成点:29.46)


ペアのショートプログラムで自己最高となる73.98をマークした日本の木原選手は「去年は日本のみなさんの前で演技を披露できなかったので、成長できた姿をみせられてよかった」と話しました。ペアを組む三浦選手は「自国開催なのでいつも以上にファンの後押しが心強かった。木原選手と一緒に滑ることができて良かった」とほっとした表情で振り返りました。

ペア ショートプログラム始まる(12:40すぎ)

競技が始まりました。最初の種目はペアです。日本からは、先月行われたグランプリシリーズのアメリカ大会で日本選手どうしのペアとして初めての表彰台となる2位に入った三浦璃来選手と木原龍一選手のペアが出場します。

【演技順】
1:オードリー・ルー/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)
2:イブリン・ウォルシュ/トレント・ミショー(カナダ)
3:三浦璃来/木原龍一(日本)
4:ミネルバ ファビエンヌ・ハーズ/ノーラン・ジーゲルト(ドイツ)
5:アシュリー・ケイン グリブル/ティモシー・ルデュク(アメリカ)
6:アナスタシヤ・ミシナ/アレクサンドル・ガリアモフ(ロシア)
7:エフゲニア・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ(ロシア)

男子シングル 宇野 4回転ジャンプを確認(11:00)


男子シングルの選手たちが練習を行いました。このうち、宇野昌磨選手は今夜行われるショートプログラムで跳ぶ予定の4回転ジャンプを入念に確認し、先月の大会でミスが出た4回転フリップもしっかりと着氷させていました。リンクサイドで見守っていたトリノオリンピックの銀メダリスト、ステファン・ランビエールコーチに頻繁にアドバイスを求めるなど本番に向けてジャンプの完成度を高めるための準備に余念がありませんでした。

男子シングル 宇野が会場入り(10:20)


男子シングルに出場する宇野昌磨選手が会場入りしました。マスクで表情はわかりませんでしたが、集中している様子でした。

女子シングル 坂本が氷上練習(9:50)


女子シングルの練習が行われました。
坂本花織選手はショートプログラムの曲をかけて動きを確かめました。すべてのジャンプでしっかり着氷。仕上がりは上々のようです。


女子シングル 坂本が会場入り(8:40)


女子シングルに出場する坂本花織選手が会場に入りました。前日の練習後、「日本選手の中で最上位で終わりたい」と強い決意を語っていた坂本選手。12日は時折、笑顔も見えました。

アイスダンスの練習始まる(8:10)


会場のリンクでアイスダンスの練習が始まりました。高橋大輔選手と村元哉中選手のカップルは時折、ことばを交わしながら動きを確認。会場入りの際は硬い表情にも見えましたが、リンクの上ではリラックスした表情を見せていました。

女子シングル 松生、河辺が会場入り(7:40)


女子シングルに出場する松生理乃選手と河辺愛菜選手が会場入りしました。ともに愛知県出身で、伸び盛りの17歳。NHK杯の舞台でどのような演技を見せるか注目されます。


アイスダンス 高橋・村元が会場入り(7:10ごろ)


アイスダンスに出場する高橋大輔選手と村元哉中選手が会場入りしました。アイスダンスに転向して2シーズン目の高橋選手、引き締まった表情が印象的でした。村元選手とのコンビネーションや、リフトといったアイスダンスならではの技術も向上しています。

【大会の見どころ】

フィギュアスケートのNHK杯は来年2月の北京オリンピックを控え代表争いや、世界との戦いを視野にした演技構成で臨む選手などさまざまな思いが交錯する大会となります。

初日の12日は男女シングルとペアのショートプログラムと、アイスダンスのリズムダンスが行われます。

男子シングルにはピョンチャンオリンピック銀メダリスト、宇野昌磨選手が3年ぶりに出場。宇野選手は今シーズン、フリーで自身にとって最高難度となる4種類の4回転ジャンプを5本跳ぶ構成に挑戦していて、12日のショートプログラムとともに13日のフリーの演技からも目が離せません。

大会にはこのほか、女子シングルに坂本花織選手、先月行われたグランプリシリーズ、アメリカ大会で日本選手どうしのペアとして初めての表彰台となる2位に入った三浦璃来選手と木原龍一選手のペアが出場するほか、アイスダンスに転向して2シーズン目となる高橋大輔選手と村元哉中選手のカップル、全日本選手権3連覇中のティム コレト選手と小松原美里選手のカップルが出場します。

今回のNHK杯はオリンピックの男子シングルで2大会連続、金メダルの羽生結弦選手や、女子シングルの紀平梨花選手などがケガのため欠場しています。

【初日12日の予定】
▽12:30~ペア ショートプログラム
▽14:20~アイスダンス リズムダンス
▽16:10~女子シングル ショートプログラム
▽19:00~男子シングル ショートプログラム