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10~11日の夜レバノン南部のsur 近くのパレスチナ難民キャンプで、爆発が起きたことは報告済みですが、どうやらこの事件はハマスやヒズボッラーと関係していた可能性が強そうです。

アラビア語メディアは、火災はハマスのモスクで生じたが、ハマスは火災の原因は電気のショートで、それが近くにあった医療用の酸素ボンベへ引火して、火災が広まったとしていて、ハマスの要員1名の死亡を認めている由(報道では12名の死亡というのもある)
他方、レバノン治安当局は、爆発したのはハマスの弾薬等であるとして、これらの弾薬、武器はヒズボラーが管理していたとしている由。
記事はこのため、レバノンでは改めて、武器は軍が一括管理すべきであるとの議論が生じているとコメントしています。
ترسانة ≪حماس≫ في لبنان برعاية ≪حزب الله≫ | الشرق الأوسط (aawsat.com)
事件は未だ調査中の由にて、多くのレバノンの事件と同様に、結局はうやむやのまま処理される可能性も強いかと思うが、レバノンを含め中東での武器の管理問題(軍以外に武器の保持を認めるか否かの問題)はこれまでも大きな問題となってきているが、武器が口より物を言う中東では、ある意味最も難しい政治問題でしょう。
それにしても最近ではハマスがヒズボラーと近いという話をよく聞くところ、そもそもムスリム同胞団のパレスチナ支部であったハマスがシーア派のヒズボッラーと近いというのも、中東の変化を物語るある意味では皮肉な話かもしれません