Alder Lake-Sについてはオーバークロックが可能なK/KFモデルが2021年11月4日から発売される予定となっておりそれ以外のモデルは2022年1月頃から発売されると言われています。今回は来年1月から発売が予定されているCore i5-12400のCinebenchR20およびCPU-Zのベンチマークスコア、そしてAIDA64のストレステスト時の温度や消費電力などが出現しました。
Core i5-12400のベンチマーク出現
Alder Lake-Sの内、オーバークロックが可能なK/KFモデルは2021年11月4日の発売が予定されており、ベンチマークのリークが度々出現していました。
一方で、通常のモデルは2022年1月に開催されるCES2022にて発表が行われ、それ以降に発売がされるため10月時点では多くの情報が出ていませんでしたが、今回中国のSNSのBilibili上でミドルレンジモデルであるCore i5-12400を手に入れたユーザーによってCinebench R20とCPU-Zのベンチマークスコア、そしてAIDA64のストレステスト時の温度や消費電力などが出現しました。
なお、このベンチマークは1日前にCore i9-12900Kのベンチマークをリークしたユーザーと同じです。
Core i5-12400はAlder Lake-SシリーズのCore i5ラインアップの中では最も下位モデルに当たり、現行のCore i5-11400の後継モデルにあたり約2万円台で販売されているモデルを置き換えるモノになると見られています。
CPUの仕様としては、P-Coreを6コアのみを搭載する予定となっており12スレッドでの動作となります。動作クロックなどの詳細は現時点では判明していませんが、L3キャッシュは18MBを搭載すると見られています。
CPUモデル | P-Core | E-Core | 合計 コア / スレッド数 | P-Core ベース / ブースト(最大) | P-Core ブースト(全コア) | E-Core ベース / ブースト(最大) | E-Core ブースト(全コア) | L3キャッシュ | TDP |
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Intel Core i5-12600K | 6 | 4 | 10 / 16 | 3.7GHz / 4.9 GHz | 4.5 GHz | TBC / 3.6 GHz | 3.4 GHz | 20 MB | 125W (PL1)~228W (PL2) |
Intel Core i7-12600 | 6 | 0 | 6 / 12 | 3.7GHz / 4.8 GHz | 4.4 GHz | N/A | N/A | 18 MB | 65W (PL1)~200W? (PL2) |
Intel Core i5-12400 | 6 | 0 | 6 / 12 | TBD / TBD | TBD | N/A | N/A | 18 MB | 65W (PL1)~200W? (PL2) |
Cinebench R20ではシングルはRyzen 9 5950X、マルチはRyzen 5 5600X並み
まず、Cinebench R20のシングルコアとマルチコアベンチマークについて。
Core i5-12400のシングルコアスコアは681ptを記録しています。前世代で同じラインアップ帯にあるCore i5-11400では473ptで約43%と性能の大幅向上が図られています。また、AMDのCPUで比較するとRyzen 5950Xの650ptを約5%超えておりシングルコア性能の高さはCore i5の下位モデルであるものの際立っています。
マルチコア性能においては、4784ptを記録しており、前世代のCore i5-11400の3446ptと比べると39%の向上が図られています。AMDのCPUではRyzen 5 5600Xの4475ptから7%上回るスコアを記録しており、同じ6コア12スレッドCPU同士ですが、新アーキテクチャを採用した事によって高い性能を発揮しています。
CPU-ZもシングルはRyzen 9 5950X、マルチはRyzen 5 5600X並み
CPU-Zのシングルとマルチコアベンチマークも計測が行われています。
Core i5-12400のシングルコアスコアは681ptと記録しており、Core i5-11400で記録されている566ptからは20%の向上が記録されています。このスコアはAMDのRyzen 9 5950Xの647ptを5%上回るスコアとなっています。
また、マルチコアスコアは4983ptを記録しており、Core i5-11400の4249ptからは17%の性能向上が図られている事が確認できます。また、Ryzen 5 5600Xでは同ベンチマークでは4811ptを記録しているため、Core i5-12400の方が4%上回るスコアを記録しています。
AIDA64ストレステストは78W、60度と良好
Bilibili上には2つのベンチマークの他に、AIDA64のFPUストレステストの様子もスクリーンショットで掲載されています。Core i9-12900Kでは温度が108度に達し、消費電力は257.09Wを記録していましたが、こちらはエントリー向けモデルという事で非常に穏やかな結果となっています。
CPU温度はどのようなCPUクーラーを搭載しているかは不明ですが、テスト開始から10分が経過しても60度を維持しており、CPUのパッケージ消費電力は79W程度となっており扱いやすそうな値になっています。
Intelが2021年11月4日に発売が予定されている第12世代Core CPUのデスクトップ向けである『Alder L…
このCore i5-12400は現行のCore i5-11400を置き換えるモデルになるため、高くても3万円は超えない価格になると考えられます。しかし、パフォーマンス面では3.5万円程度するRyzen 5 5600Xを若干上回る性能を持つため、コストパフォーマンスを重視したいユーザーにとっては最適なCPUとなりそうです。
価格.comを見ると、現在はRyzen 5 5600Xが1番人気で、その次にCore i5-10400F、Core i5-11400と続いていますが、このCore i5-12400が登場すれば3万円以内であれば非常に買いやすい価格帯であるため間違いなく1位を獲得する大人気CPUとなりそうです。
ただ残念ながらCore i5-12400など無印モデルは2021年11月4日には発売はされず、早くても来年1月までは待つ必要がありますが、コスパを重視したいという方であれば間違いなく待った方が良い性能となっています。
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