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Microsoftは本日、毎月米国時間の第2火曜日に提供している月例更新の一環として、Windows 10の各バージョンに対する累積アップデートをそれぞれ公開しました(Softpedia)。

  • Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2: KB5009543
  • Windows 10 Version 1909: KB5009545
  • Windows 10 Version 1903: EOS
  • Windows 10 Version 1809: KB5009557
  • Windows 10 version 1803: EOS
  • Windows 10 version 1709: EOS
  • Windows 10 version 1703: EOS
  • Windows 10 version 1607: KB5009546
  • Windows 10 Version 1511: EOS
  • Windows 10 Version 1507: KB5009585

それぞれWindows UpdateまたはMicrosoft Update Catalogを利用して導入することが可能で、変更点は以下の通りです(セキュリティアップデートの内容は日本Microsoftのブログで参照できます)。

January 11, 2022—KB5009543 (OS Builds 19042.1466, 19043.1466, and 19044.1466)

Windows 10 Version 20H2/21H1/21H2用の更新プログラムKB5009543では、日本語入力メソッドエディター(IME)に影響する既知の問題が修正されています。不具合によって、マルチバイト文字セット(MBCS)を使用するアプリケーションで、入力した文字が順番通りに表示されなかったり、テキストカーソルが予期せず移動したりする場合があるとのことです。その他セキュリティの修正も行われています。

ハイライト:

  • Updates a known issue that affects Japanese Input Method Editors (IME). Text you enter might appear out of order or the text cursor might move unexpectedly in apps that use the multibyte character set (MBCS).

  • Updates security for your Windows operating system.  

改良と修正:

  • Addresses an issue that prevents Active Directory (AD) attributes from being written properly during a Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) modify operation when you make multiple attribute changes.

  • Addresses a known issue that affects Japanese Input Method Editors (IME). When you use a Japanese IME to enter text, the text might appear out of order or the text cursor might move unexpectedly in apps that use the multibyte character set (MBCS). This issue affects the Microsoft Japanese IME and third-party Japanese IMEs.

更新プログラムには以下の3件の既知の不具合が存在します。

症状 回避策
カスタムオフラインメディアまたはカスタムISOイメージからWindowsをインストールしたデバイスでは、この更新プログラムによってMicrosoft Edge Legacyが削除されても、新しいMicrosoft Edgeに自動的に置き換えられない場合がある。 LCUをスリップストリームする前に、2021年3月29日以降にリリースされたSSUをカスタムオフラインメディアまたはISOイメージにスリップストリームする必要がある。Windows 10, version 20H2およびWindows 10, version 2004で使用されているSSUとLCUの統合パッケージでこれを行うには、統合パッケージからSSUを抽出する必要がある。

  • 以下のコマンドラインでmsuからcabを取り出す。
    expand Windows10.0-KB5000842-x64.msu /f:Windows10.0-KB5000842-x64.cab <destination path> 
  • 以下コマンドラインで、先に抽出したcabからSSUを抽出する。
    expand Windows10.0-KB5000842-x64.cab /f:* <destination path>
  • この例ではSSU-19041.903-x64.cabという名前のSSU cabができあがる。このファイルをまずオフラインイメージにスリップストリームし、次にLCUを入れる。
KB5003690(2021/6/21公開)をインストールした後、KB5004945(2021/7/6公開)以降のアップデートなど、新しいアップデートをインストールできないデバイスがある。その場合「PSFX_E_MATCHING_BINARY_MISSING」というエラーメッセージが表示される。 さらなる情報と回避策をKB5003690で確認可能。
信頼されていないドメイン内のデバイスにリモートデスクトップを使用して接続するときに、スマートカード認証を使用すると接続に失敗することがある。 KIR(Known Issue Rollback)によって解決されている。更新が適用されるまで最大24時間かかることがある。企業の管理対象デバイスについては特別なグループポリシーをインストールすることで問題を解消できる。

Windows Updateの他、Microsoft Update Catalogや、Windows Server Update Services(WSUS)を利用してインストールすることができます。