8月11日、韓国Samsungは新製品発表イベント 「Unpacked 2021」 を開催し、新型フォルダブルスマートフォン 「Galaxy Z Fold3 5G」 を発表した。
「Galaxy Z Fold3 5G」 が正式発表
「Galaxy Z Fold3 5G」 は、横折り式の折りたたみスマートフォンで、昨年9月に発表された 「Galaxy Z Fold2」 の後継モデル。
先代モデルに比べて折りたたみ機構の耐久性が向上しただけでなく、防水対応や性能強化など次世代仕様になっている。さらにSamsungのフォルダブルフォンとして、はじめてスタイラス 「Sペン」 をサポートした。
本デバイスの最大の特徴は、折り曲げられるAMOLEDの特徴を活かし、スマートフォン自体を折り曲げられること。折り曲げたときはコンパクトな画面になり、開いた時はより大きな画面となるため、普段は折りたたんで使用し、ドキュメントや動画を見る際などに開いて大きな画面で作業するといった使い方が想定される。
本体を開いたときの画面は、7.6インチのQXGA+ Dynamic AMOLED 2X Display (2208 x 1768ピクセル/374 ppi)。リフレッシュレートは最大120Hz、画面輝度は最大1200ニト。
本体を閉じたときのカバースクリーンは、6.2インチのHD+ Dynamic AMOLED 2X Displa (2260 x 832ピクセル/387ppi)。最大リフレッシュレートは120Hzで、画面輝度は最大1500ニト。
ディスプレイにはGorilla Glass 6の2倍の耐久性をもつGorilla Glass Victusが採用されている。ヒンジ部分の耐久性を確かめるため、Samsungは最大20万回の折り曲げテストを実施し、メイン画面は先代モデルに比べて80%強度が向上したとしている。
また、ヒンジ部に埃などの異物が入らないようにするSweeperテクノロジーの強化も、耐久性の向上に一役買っているそうだ。
本体サイズは、本体を開いた状態では158.2 x 128.1 x 6.4mm。閉じた状態では158.2 x 67.1 x 14.4 mmとなる。本体重量は271グラム。
搭載プロセッサは、5nmプロセステクノロジーを採用する64ビットオクタコアプロセッサ。QualcommのSnapdragon 888もしくはExynos (1x 2.84 GHz + 3x 2.42 GHz + 4x 1.80 GHz)となる。RAM容量は12GB。ストレージ容量は256GBと512GBの2種類がラインナップ。
リアカメラは、1200万画素 (f/1.8、78°) のメインレンズと、1200万画素 (f/2.2、123°) の超広角レンズ。1200万画素 (f/2.4) の望遠レンズのトリプル仕様。
フロントカメラは、400万画素 (f / 1.8)と1000万画素(f/2.2)のデュアル仕様だ。なお、このフロントカメラは画面下に埋め込む方式のアンダースクリーンカメラとなっている。
生体認証は、顔認証と指紋認証に対応。ネットワークは5Gと4Gの両方に対応し、eSIMとnano-SIMx2をサポート。
バッテリー容量は4,400mAhで、最大25Wの急速充電のほか、最大10Wのワイヤレス充電、4.5Wのリバースワイヤレス充電もサポートする。防水性能はIPX8。
なお、SペンはS Pen Fold EditionとS Pen Proの2種類のエディションが用意されている。S Pen Fold Editionは 「Galaxy Z Fold3 5G」 専用。S Pen ProはほかのGalaxyデバイスで使用できるモデルで、書きやすさなどにも注力して作られているほか、ジェスチャー操作 「Air Action」 にも対応する。
Thom Brown Edition
カラーラインナップはファントムグリーン、ファントムブラック、ファントムシルバーの3色だが、従来と同じく、ファッションブランドとコラボレーションしたThom Brown Editionも発売される。
価格は1,799.99ドル(日本円では20万円程度)~。なかなか手が出しづらい価格ではあるが、先代モデルが1,999ドル~だったことを考えると、購入ハードルは下がったと言えるだろう。
「Galaxy Z Fold3 5G」 は米国で8月27日に発売予定。本日から予約受付が開始されている。日本での展開はまだ発表されていないが、近いうちに発表されることだろう。