もっと詳しく

今回ピックアップするのは、「carrot and stick」という表現。意外と知らない英単語の意味や、勘違いしやすい英語の慣用句などについてお届けする連載。

「carrot and stick」ってどんな意味?

日本語で「関係を絶つ」ということを意味する「足を洗う」という言葉。英訳すると「を洗う」ではなく「を洗う」つまり「wash hands」となることについて以前お伝えしました(詳細はこちら)。

このように同じようなことを表す言葉でも、日本語と英語では違うものを使って表現することが結構あります。

では、問題です!

「carrot and stick」

を日本語でいうとどうなるでしょうか?

前回の記事はこちら>>「You are green.」の意味は? もちろん「あなたは緑です」じゃなく…

正解は……「あめとむち」

carrot=にんじん、stick=棒、(棒状のむち)という意味をもつことから、「carrot and stick」は直訳すると「にんじんとむち」。

これは日本語でいうなら、指導や躾などをするときに甘やかす扱い(報酬)と厳しくする扱い(罰)を併用するたとえ、つまり「あめとむち」ということ。

馬をうまく走らせるために、好物のニンジンと嫌いなむちを使う様子が語源とされています。日本語のあめがニンジンになるところがおもしろいですよね!

実際には、次のように使います。

【例】

・use the carrot and the stick(脅したりすかしたりする)

・carrot‐and‐stick foreign policy(あめとむちの外交政策)※ハイフンでつなぐことで(carrot‐and‐stick)形容詞化

ちなみに“carrot”だけで「褒美」や「報酬」など「励みとなるもの」を表すこともあります。

【例】

・offer a carrot to him(彼に報酬をちらつかせる)

さらに“stick”だけで「厳しい処置」「非難」といった意味で使われることも!

【例】

・give him stick(彼を非難する)

“carrot”も“stick”も本来の意味(にんじん/棒)しか知らないと、会話が成立しなくなってしまいますよね。ぜひ覚えてみてくださいね!

こちらの問題もチェック!

「food desert」の意味とは? デザート… と思ったら勘違い!

>>正解はこちらから