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 和歌山市の紀の川に架かる「六十谷(むそた)水管橋」で3日に起きた崩落事故で、市の定期点検などでは、橋の水道管部分をつり下げる「つり材」の破断を見抜ける体制になっていなかったことが8日、市への取材などでわかった。尾花正啓市長も点検の不備を認めている。崩落した橋は、川の南側の浄水場から北側の市域に水を供給する唯一のルートだが、過去には北側にあった浄水場を効率化などを理由に休止した経緯もあり、専門家は「危機管理が甘い」と市の対応のまずさを指摘する。