2020年に「スペック×音質×価格」のバラスンスが高く装着感抜群だった「EarFun Free」の2021年最新モデル「EarFun Free 2」。
価格は据え置きながら、左右同時伝送やaptXに対応したことで期待大!
ということで、この記事ではQualcomm最新チップQCC3040を搭載し左右同時伝送の「TrueWireless Mirroring」に対応した「EarFun Free 2」の音質や使い勝手などレビューしていきます。
EarFunの最新フラグシップモデルは、「EarFun Air Pro 2」をご覧くださいませ。
実際に使ってレビューしたモデルの中から抽出しています。
サンプル提供:EarFun
「EarFun Free 2」の概要
「EarFun Free 2」は国内最大級を誇るオーディオビジュアルアワード「VGP 2021 summer」を受賞した「EarFun」の最新完全ワイヤレスイヤホン。
5,000円未満の低価格ながら「EarFun Free」に引き続きワイヤレス充電(Qi)に対応し、新たに60msの低遅延での通信も可能にしています。
また、Qualcomm最新チップQCC3040チップを搭載することで、左右同時伝送の「TrueWireless Mirroring」も利用できるため完成度が大幅に向上!
- 60msの低遅延通信
- 左右同時伝送の「TrueWireless Mirroring」対応
- aptX対応
- 10分で100分間再生可能な急速充電対応
- ワイヤレス充電(Qi)対応
左右同時伝送について知りたい方は[TWSとは?完全ワイヤレスイヤホンの伝送方式を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「EarFun Free 2」のスペック
商品名 | 「EarFun Free 2」 |
連続再生時間 | 最大7時間 |
ケース込再生時間 | 最大30時間 |
急速充電 | 10分で100分間再生可能 |
Bluetooth | Bluetooth5.2 |
コーデック | aptX/AAC/SBC |
ドライバ | 6mm/ダイナミックドライバー |
タイプ | カナル型 |
左右同時伝送 | TrueWireless Mirroring |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み | 非対応 |
通話ノイズキャンセリング | QualcommcVc8.0 |
マルチペアリング | 対応 |
マルチポイント接続 | 非対応 |
インターフェイス | USB/TypeC |
防水性能 | IPX7 |
操作 | タッチセンサー |
連携アプリ/イコライザ | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
チップセット | QCC3040 |
バッテリー容量 | 不明 |
重量 | 片耳6g 充電ケース37g |
カラー | ブラック/ホワイト |
その他機能 | 低遅延60ms |
販売先 | Amazon |
「EarFun Free 2」の最も大きな進化はQCC3040を採用したことで左右同時伝送に対応した点。
左右同時伝送の「TrueWireless Mirroring」は傍受方式のため、「TWS Plus」のように端末による縛りがなくiPhoneでもAndroidでもPCでも左右同時伝送を楽しめます。
「EarFun Free 2」と「EarFun Free」の比較
「EarFun Free 2」 |
「EarFun Free」
|
|
連続再生時間 | 最大7時間 | 6時間 |
Bluetooth | Bluetooth5.2 | Bluetooth 5.0 |
操作 | タッチセンサー | 物理ボタン |
コーデック | aptX/AAC/SBC | AAC/SBC |
左右同時伝送 | TrueWireless Mirroring | 非対応 |
前モデル「EarFun Free」から進化したポイントは、
- 連続再生時間
- Bluetoothバージョン
- 操作
- コーデック
- 左右同時伝送
の4つが上記表の通りスペックアップしています。
デザイン的にも充電ケースが小型化してAirPods Proに似たデザインになったことで前モデルの野暮ったさが消えスタイリッシュになっています。
「EarFun Free 2」のデザイン
それでは完全ワイヤレスイヤホン「EarFun Free」のデザインをしっかりチェックしていきます!
マグネット式を採用した「外箱」
化粧箱は前モデルのフタミ式からマグネット開閉式に!
低価格なモデルでマグネット式は珍しく質感が高くGOOD!
同梱物も黒のケースに入っていて質感は文句なし。
上位モデルの「EarFun Air」と違いなないレベルです。
7ヶ国語対応した説明書が入った「同梱物」
「EarFun Free 2」の同梱物は以下の通り。
- イヤホン本体×1
- イヤーピース×3
- 充電ケース
- USB/typeA-TypeCケーブル×1
- 7ヶ国語対応説明書×1
- thanksカード×1
「EarFun Free 2」の説明書は日本語もしっかり対応していて、図解も分かりやすいため、完全ワイヤレスイヤホンを初めて購入する人でも迷わず利用できます。
つるつるしたイヤホン「本体」
イヤホン本体のデザインは「EarFun Free」をベースに少しソリッドにした感じで癖がないため苦手な人は少ないでしょう。
背面は耳の形状に併せて作ってあり、ややツルツルした手触り。
浅めで柔らかい「イヤーピース」
同梱されるイヤーピースは本体に付属しているものも含めて3種類。
やや浅く、薄めで柔らかい質感のため、長時間でもあまり疲れません。
「充電ケース」
充電ケースはマットでかなり高めの質感。
上部の「EarFun Free」のロゴの部分も印刷ではなく、掘ってあるので5,000円未満には見えません。
ワイヤレス充電に対応した「インターフェース」
「EarFun Free 2」は、
- USB/TypeC
- ワイヤレス充電(Qi)
の2つの充電方式に対応しています。
ワイヤレス充電はスマホの場合利用しながら充電することから相性が悪い部分もあるものの、置くだけで充電できる点は完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースと相性抜群!
充電中はLEDが赤く光ります。
色による残量は以下の用に設定されています。
- 緑=30%以上
- オレンジ=30以下
- 赤=10%以下
- 赤点滅=1%以下
奥まった位置にある「LEDランプ」
本体のLEDは下側に青く光ります。
写真の通りLEDランプが奥まっているので視認性が悪く、色合いもカッコよくないので「EarFun Free」に唯一劣る部分です。
前モデルから軽量化した「重量」
実測値で、
- イヤホン本体:12g
- 充電ケース:37g
- イヤホン+充電ケース:49g
とスペックを考えると「EarFun Free 2」は軽量な部類です。
「EarFun Free 2」の設定と使い方
続いて、「EarFun Free 2」のペアリング方法とタッチセンサーを用いた音楽や通話関連のコマンドを解説していきます。
ペアリング方法
「EarFun Free 2」は充電ケースを開くとペアリングモードに入ります。
ペアリングモードに入ると青の点滅をするので、確認したらスマホ側で設定していきましょう!
また、リセットや最ペアリングしたい場合は、充電ケースにイヤホンを入れた状態で以下の操作をお試しくださいませ。
- 最ペアリング:充電ケース裏側の◯を2秒長押し
- リセット:充電ケース裏側の◯を8秒長押し
Androidのペアリング手順
Androidスマホから以下の手順でペアリングをお試しくださいませ。
- 充電ケース開く
- 本体[設定]
- [Bluetooth]をON
- [その他のデバイス]を選択
- [「EarFun Free 2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
iPhoneのペリング手順
iPhoneなどのiOSデバイスで「EarFun Free 2」をペアリングする場合は以下の手順です。
- 充電ケース開く
- [設定]を開く
- [Bluetooth]を選択
- [新しいデバイスとペア設定]を選択
- [「EarFun Free 2」]を選択
- [ペア設定をする]を選択
操作方法
「EarFun Free 2」は、前モデルの物理ボタンから操作インターフェースに変更が有り、イヤホン本体のロゴの部分がタッチセンサーになっています。
タッチ部分が広く、癖がないためコマンドを覚えてしまえば快適に利用可能です。
音楽再生関連の操作一覧
音楽を再生 / 一時停止 | 左右どちらか2回タップ |
次の曲へ | 右側を3回タップ |
前の曲へ | 左側を3回タップ |
音量を上げる | 右側をを1回タップ |
音量を下げる | 左側を1回タップ |
低遅延モード | 左側を2秒間ロングタッチ |
「EarFun Free 2」は再生関連のコマンドが全て利用可能!
音量は1タップで変更できるので、大きく音量を変える時も素早くできます。
通話や電源関連の操作一覧
電話に出る | 左右どちらか2回タップ |
電話を切る | 左右どちらか2回タップ |
着信を拒否する | 左右どちらか2秒間ロングタッチ |
2つの通話を切り替える | 左右どちらかを3回タップ(0.8秒以内) |
音声アシスタント | 右側を2秒間ロングタッチ |
電話に出たり切ったりする利用頻度の高いコマンドは2回と短い操作、利用頻度が少ない着信拒否などはロングタッチや3回タップを採用しているので通話関連も使い勝手は上々!
「EarFun Free 2」の音質
「EarFun Free 2」は、「EarFun Free」に引き続き中音の厚みがしっかりしたマイルドな音質。
とはいえ、音質も進化していて高音域が少し強めに表現されるため、クリア感が増しています。そのため、多くのジャンルで快適に音楽を楽しむことが可能です。
また、高音域のバランスが良くなった結果音場もやや広くなり音の粒感が分かりやすくなっています。
- 中音域がやや厚めのマイルドの音質
- 派手さはやや抑えめで苦手なジャンルが少ない
- 低音域も出ているためEDMなども楽しめる
「EarFun Free 2」の使用感
それでは、「EarFun Free 2」の使用感を音質をメインにまとめていきます。
結論からいうと、「EarFun Free 2」は、完成度が高かった「EarFun Free」から順当にブラッシュアップされた欠点の少ないバランス型の完全ワイヤレスイヤホンといえるでしょう。
文句なしの「装着感」
「EarFun Free 2」は、「EarFun Free」に引き続き間違いなくトップレベルで装着感で耳に快適にフィットします。
耳にイヤホンを入れたあとに前方に少し回すと耳に密着するので安定感も抜群!
また、イヤーピースが浅いタイプなので、遮音性は低く感じますが、耳にイヤホンが密着するので遮音性もかなり高め!
高速で文句なしの「接続速度と安定性」
ケースを開けるとペアリングが開始されるので耳につける時には接続済みになるほど高速接続してくれます。
また、QCC3040チップを採用したことで、左右同時伝送「TrueWireless Mirroring」で接続するため、安定性もトップクラス!
更に改善された「通話音質」
前モデル「EarFun Free」の時から通話音質は高かったですが、「EarFun Free 2」は更に通話品質がアップしています。
具体的にはノイズカットや声の音量や解像感で前モデルを上回るので、オンライン会議などでも快適に利用可能!
「音ズレ」
コーデックに遅延に強いaptXが追加されたことに加え、60msの低遅延モードが追加されたことでYouTubeなどの動画視聴では遅延を感じることは屋外でも殆どありません。
ただし、ゲームなどのシビアなものでは完全ワイヤレスイヤホンでは向かないので過信は禁物!
また、遅延などに影響するコーデックについて詳しく知りたい場合は[Bluetoothのコーデックの音質と確認方法を徹底解説!!]をご覧くださいませ。
「EarFun Free 2」がおすすめの人
「EarFun Free 2」は、低価格で欠点がほとんどないため、ノイズキャンセリングが必要ない人ならほぼ全員におすすめ!
ただし、「EarFun」シリーズには同価格帯に「EarFun Air」もあるため、ドンシャリ傾向で派手目の音質が好きな人は「EarFun Free 2」を選択したほうが良いでしょう。
しかし、aptX対応など低遅延では「EarFun Free」のが優れているので、使い方によって選ぶのがベスト!
「EarFun Free 2」のまとめ
「EarFun Free 2」は、
- 60msの低遅延通信
- 左右同時伝送の「TrueWireless Mirroring」対応
- aptX対応
- 10分で100分間再生可能な急速充電対応
- ワイヤレス充電(Qi)対応
とスペック的に同価格帯でもトップクラスの性能です。
音質的には最近多いドンシャリと違ってマイルド傾向なので、派手な音質が苦手な人にピッタリな完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっています。