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船舶の安全性などを認証するアメリカ船級協会(ABS)は、スコットランド北東部にあるアバディーンシャーの沖合にある浮体式洋上風力発電「Kincardine」を世界最大と認定した。

深さ60~80mの海域で稼働し、発電容量は50MWに相当する。1年間の発電量は218GWhを見込んでおり、スコットランドの5万5000世帯をまかなう電力量に匹敵する。

Kincardineは、スコットランドの「Pilot Offshore Renewables」の完全子会社「Kincardine Offshore Wind」が開発。設計、建設、エンジニアリングなどは、スペインに拠点を置き、世界的にインフラやエネルギー関連プロジェクトを手掛けている「Cobra Group」の子会社「Cobra Wind」が担っている。

ABSのサービスは、浮体式洋上風力発電設備建設に関するガイドへ準拠しているかの検証、設計、製造、輸送、検査の提供に至る全てのフェーズをカバーしている。同協会副会長のMatthew Tremblay氏は「われわれは、オフショア産業の始まりから認証機関として業界をリードしてきた。広範な経験は、浮体式洋上風力発電の健全な発展に寄与するだろう」と強調した。

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World’s Largest Floating Wind Farm Built to ABS Class
Kincardine Offshore Floating Wind Farm(Scotland)

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