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OnePlusが3月23日に発表したOnePlus 9 Pro(米国モデル)が届きましたのでレビューしていきたいと思います。全体的には満足できるスマートフォンです。特にディスプレイ性能、ワイヤレス充電速度は神がかってます。

しかし、広告で使用されているハッセルブラッドカメラには期待をしないでください。普通のOnePlusカメラです。

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Etoren OnePlus 9シリーズ

スペック

スペック OnePlus 9
発表日 グローバル
2021年3月23日
中国
2021年3月24日
OS グローバル
OxygenOS
中国
New ColorOS
Antutu 約712,751点
ディスプレイ 6.55インチ , 10ビットカラー , Fluid AMOLED Display 2.0
LTPO AMOLEDディスプレイ
3216 x 1440ピクセル525ppi
リフレッシュレート120Hz
ゴリラガラス 5
素材 裏表ゴリラガラス 5 , サイドアルミ
SoC Qualcomm Snapdragon 888
RAM 8GB , 12GB
ROM 128GB , 256GB
Wi-Fi 802.11 a / b / g / n / ac / 6
Bluetooth 5.2
対応バンド アメリカ
WCDMA:B1, 2, 4, 5, 8, 9, 19
LTE-FDD:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 20, 25, 26, 28, 30, 32, 66, 71
LTE-TDD:B38, 39, 40, 41, 46, 48
5G NSA:N1, 2, 3, 5, 7, 8, 25, 28, 38, 40, 41, 48, 66, 71, 77, 78
5G SA:N1, 2, 3, 7, 25, 28, 41, 66, 71, 78
5G mmW NSA: n258, 260, 261
MIMO:LTE: B1, 2, 4, 7, 25, 38, 66, 41, 48; 5G-NSA: N1, 2, 7, 25, 38, 41, 66, 77, 78

中国
WCDMA:B1, 2, 4, 5, 8, 9, 19                                                                                                             
LTE-FDD:B1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 17, 18, 19, 20, 26
LTE-TDD:34, 38, 39, 40, 41
5G NSA:N41, 78, 79
5G SA:N1, 3, 28A, 41, 78, 79
MIMO:LTE:B1, 3, 39, 41; NR: N1, 3, 41, 78, 79
アウトカメラ 48 MP , f / 1.8 , 23mm(広角), 1 / 1.43 ” , 1.12µm , OIS , Sony IMX789
・50 MP , f / 2.2 , 14mm(超広角)、1 / 1.56″ , 1.0µm , Sony IMX766

・8 MP , f/2.4 , 77mm (望遠), 1.0µm, OIS, 3.3x 光学式ズーム
・2 MP , f / 2.4(深度)
8K @ 30fps , 4K @ 30 / 60fps / 120fps
インカメラ 16 MP , f / 2.4(広角), 1 / 3.06 ” , 1.0µm , Sony IMX471
1080p @ 30fps
サイズ 163.2 x 73.6 x 8.7 mm
バッテリー 4,500 mAh , 65W急速充電(29分で1-100%) , 50Wワイヤレス充電(43分で1-100%)
防水 IP68
重量 197 g
価格 アメリカ
12GB + 256GB 1069ドル(約12万円)
中国
8GB + 128GB 4999人民元(約8.3万円)

8GB + 256GB 5499人民元(約9.2万円)
12GB + 256GB 5999人民元(約10万円)

良い点 悪い点

デメリット
  • 背面カメラも前面カメラも露出アンダー、ほとんどがワントーン暗い写真
  • ナチュラルとは異なるこってりとした色になる場合が多い
  • 日中インカメラ性能
  • 特定の条件で不安定なホワイトバランス(特に寒色)
  • ハッセルブラッドの名称を使用した付加価値をつけるためのマーケティング
  • 基本的には60Hz-120Hzリフレッシュレート
  • OnePlus 8 Proから悪化したバッテリー持ち
メリット
  • 超広角カメラの歪み補正が本当にすごい(画角狭くならず)
  • QHD+120Hz設定時の低輝度による色ムラ改善
  • Fluid AMOLED ディスプレイ 2.0のパンチの効いた発色
  • 光環境光センサーの優秀さ
  • エッジ面積が小さく、よりフラットに
  • 有線で32分、ワイヤレスで38分の素晴らしい充電速度
  • 強化されたデュアルスピーカー
  • 横幅73.6mm、重量197g

デザイン(モーニング・ミスト)

今回は光沢タイプのモーニング・ミスト色(シルバー)を選択。光の反射によって光沢タイプながら、つや消し部分と光沢感あるシルバーを楽しめるデザインとなっています。

下半分は鏡のように反射しますが、上半分はすりガラスのように変化するガラス。とてもキレイです。

光沢感のあるの9 Proは、グリップ力がよく、8T同様とまではいきませんが、指紋がつきにくい加工がされています。さらに横幅は73.6mm、重量は197 gです。このサイズで他社に負けないフラッグシップ スマートフォンを作ったOnePlus社は流石だと思います。

ディスプレイ

外での視認性はバッチリ。夏の太陽直下でも、オート最高輝度になればテキストも快適に読めるでしょう。

使ってて思うのが光環境光センサーの優秀さ。今までのOnePlus端末よりも確実に自動輝度調整がうまく行っているように感じます。一瞬で状況に合わせてディスプレイの明るさを最適な状態に合わせてくれます。

そして今回搭載されたFluid AMOLED ディスプレイ 2.0は、間違いなく同社で最高のディスプレイです。この性能ならば、どんな人でも満足できると思います。この品質を求めるのであればSamsung Galaxy S21 Ultra、このクラスのディスプレイとなるはずです。もしくはOnePlus 9 Proは、それを越えているかもしれません。

もうほんとね、僕が求めていたさいきょうのディスプレイ。そのものです。

最低輝度、QHD+120Hz、、左OnePlus 9 Pro、右OnePlus 8 Pro

最低輝度の画面ムラも改善です。画像の通り、OnePlus 8 ProのSamsungディスプレイは設計上の問題で緑色に変色しているのがわかると思います。これはハード側の問題でした。

しかし、OnePlus 9 Proのディスプレイでは確実に改善されており、変色も最低限度に抑えられています。したがって、OnePlus 9 Proのディスプレイは暗闇でも最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

YouTubeのダークモード、Amazonプライム、Netflixなどの映像コンテンツでも色味が低輝度でずれることなく楽しむことが可能です。

OnePlus 8 Proユーザーは本当にこの問題に悩まされました。当初はソフトによるものとの噂も流れましたが、結局はハードの問題であり、一部の地域ではリコールにまで発展。今後もソフトで改善していくと公式の発表はあったものの、改善することなく、現在に至ります。

OnePlus 9 Proでは、快適なディスプレイを深夜のベッドでも楽しむことができます!もちろん肌色も色ズレなく!

OnePlus 9 ProにはLTPOディスプレイが搭載されています。このディスプレイは1Hz – 120Hzまでのリフレッシュレートに対応してるとされ、コンテンツに合わせて省電力化してくれるものです。

しかし、自分の環境では、どんなに静的なコンテンツ&状況でも120Hz – 60Hzの変更のままでした。Chromeなどではスクロールなどを一定の時間止めると60Hzに落ち、またスクロールすると120Hzに上がるといった感じです。60Hzよりも下に落ちることはなかったです。現段階ですと、LTPOディスプレイをフルで使用できていないように感じます。

1Hzは理論上の数値なのか、それとも極一部の機能なのかは不明です。このLTPOディスプレイに期待して購入するのは現状おすすめしません。今後もう少しアクティブにリフレッシュレートが変更されるようになるのであれば、改めてお伝えしようと思います。

23mm広角メインカメラ(Sony IMX 789 イメージセンサー)

作例は仕様上、圧縮されています。基本的にはすべてオート、ピント・露出自動で撮影。状況もありますので、あくまでも一つの情報として捉えていただけたら幸いです。なお作例は、OxygenOS 11.2.3.3.LE15AAのものです。

OnePlus 9 Proのカメラは全体的に前モデルのOnePlus 8 Proよりもワントーン暗いです。そして赤色の飽和は少し良くなりましたが、今度は緑・青が強く出る傾向になっていると私は感じます。また、全体的に色は自然ではなく、コッテリと表現されています。

特に花や草木の撮影時では顕著に描写されています。

状況により、ホワイトバランスが寒色による時あり。これは昔からOnePlus端末に言われていることでしたが、今回も改善されていません。むしろ悪化したように感じます。

HDRに関しては、素晴らしく良くなっていると思います。明るく、なおかつ階調が表現できていると思います。

14mm超広角カメラ(Sony IMX 766 イメージセンサー)

OnePlus 9 Proのカメラアプリの設定には超広角カメラの歪み補正機能はありません。今回から超広角カメラには、フリーフォームレンズ(通常レンズと比較して10%から20%歪みの少ない)が搭載されています。

比較素材に使用するOnePlus 8 Proは、歪み補正オンで撮影です。オンにしている分画角は1.5mm程度狭くなります。

歪み補正オフ

超広角カメラもメインカメラ同様に色が濃く描写される場面あり。そして、ワントーン暗い場面もあります。しかし、歪みは非常に少なく、素晴らしい性能を発揮していると思います。

解像感については、OnePlus 8 Proと9 Proのセンサーサイズを比較した場合、OnePlus 8 Proは1 / 2、OnePlus 9 Proは1 / 1.56となり、9 Proのほうがいい結果を生み出すかと思いましたがそうではないようです。

撮れる絵を思いっきり引き伸ばして、あら捜ししなければわからない程度で、どちらも大した変わらないといった印象です。

3.3倍光学式ズーム(76mm)、最大30倍ズーム(690mm)

3.3×光学
3×光学
10×
10×
30×
30×
30×
3.3×光学
3×光学
3.3×光学
3×光学
10×
10×
3.3×光学
3×光学
3.3×光学
3×光学

望遠カメラは前モデルのOnePlus 8 Proから光学式ズームが0.3倍伸びたくらいで基本的なスペックは変化無しです。こちらも他カメラ同様に、ワントーン暗く表現されることが多いです。

色も濃く出る印象で、好みの問題でしょうけど、OnePlus 8 Proのほうがまだマシに感じます。望遠カメラ性能についても大きな変化は見られていません。

インカメラ(Sony IMX471 イメージセンサー)1 / 3.06

OnePlus 9 Pro
OnePlus 8 Pro
OnePlus 9 Pro
OnePlus 8 Pro
OnePlus 9 Pro
OnePlus 8 Pro
OnePlus 9 Pro
OnePlus 8 Pro
Huawei P40 Pro

日中のインカメラ性能についてはOnePlus 8 Proのほうが明るく撮れており、人肌を写すには適しています。しかし、夜になると明るく撮ろうとしてノイズが多くなり、全体的にのっぺりとしたカメラになるようです。

対するOnePlus 9 Proは、全体的にワントーン暗い露出なため、日中の撮影では暗く感じる場面が多くあります。夜間撮影では雰囲気が出ており、丁度いい明るさに整いますが、日中はもう少し明るく撮れても良いように感じます。

各ベンチマーク

Snapdragon 888、LPDDR5メモリー、UFS3.1ストレージにより各ベンチマークは2021年フラッグシップスマートフォンのスコアとなっています。

OnePlus 9 Proに搭載されているSnapdragon 888は、どんなゲームでも快適にプレイできる反面、熱を感じます。OnePlusの冷却性能が悪いのか、チップセットが発熱しやすいのかは不明ですが、熱くなりやすい端末には違いありません。

端末の基本的な動作でも他のチップセット、Snapdragon 865(OP8 Pro)、855(OP7)、845(OP6)、835(OP5T)と比較して、過去1で発熱しやすい印象があります。

スクリーンオンタイム(画面点灯時間)

QHD+(オート)、リフレッシュレート120Hz(オート)、AOSオフ、アンビエント ONに設定。Wi-Fi、BT(6デバイス接続)は常にオン、アプリ数計135個(プリイン含む)でのスクリーンオンタイムです。

100% – 50%までのスクリーンオンタイムは3時間2分。

100% – 1%までスクリーンオンタイムは5時間13分の結果です。スタンバイ含めた端末合計の起動時間は13時間なので、あまりいい数字ではないです。OnePlus 8TやOnePlus 8 Proの結果にも劣ります。

OnePlus 9 Proのバッテリー持ちには期待していました。LTPOディスプレイの1Hzからの省電力性、そして噂レベルで聞いていたSnapdragon 888の省電力性。でもそれは幻想だったようです。

充電速度 実測

1%から100%までを測定。結果は以下の通りです。

有線65W 約32分
ワイヤレス50W 約38分
YouTuber GEEK Kazu

純正ワイヤレス充電の速度は尋常ではなく、横置きでも縦置きでもOK。速度だけではなく、冷却もしっかりしていて端末温度のコントロールができている点も非常にいいです。

もしOnePlus 9 Proを購入予定で、予算に余裕があるなら購入しちゃっても良いかもです。

AliExpress OnePlus 50W ワイヤレスチャージャー

おすすめできる人

・ディスプレイのパフォーマンスを何よりも大事にする。

・充電速度重視。

・Sony IMX586クラスのメインカメラセンサー端末を使用している。

・小型のフラッグシップスマートフォンを探している。横幅73.6mm、重量197g。

おすすめできない人

・カメラ性能を重視。

まとめ

OnePlus 9 Proはハッセルブラッドカメラ搭載で最高のスマートフォンになる予定でした。実際のところ、私がレビューした限りでは、いつもどおりのOnePlusカメラです。

カメラを重視するのであれば、他社のフラッグシップスマートフォンのほうが優れているかもしれません。

しかし、ディスプレイパフォーマンス、OnePlus独自規格の充電速度に関しては非常に満足です。今後もこのスマートフォンをメインで使用していくつもりです。

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