気候変動対策について話し合う国連の会議COP26は、予定の終了時刻を越えても協議が続いています。イギリス・グラスゴーからの報告です。
予定通りなら3時間ほど前に終わっていたはずのCOP26ですが、最終的な成果文書の文言、それから気候変動対策に対する資金の提供などの部分でまだまだ交渉が続いています。
こちら時間の今朝に示された新たな成果文書案では、「“排出削減措置が取られていない”石炭火力」、あるいは「化石燃料への“非効率的な”補助金」、この2つの段階的廃止を加速させるよう呼び掛けるとなっていますが、これについて全体会合では条件をつけずに、全ての「石炭火力」と「補助金」を対象にすべきだとの意見が相次いで出されました。
また、現在、削減目標を5年ごとに報告しているのを、より短いスパンで報告することについては中国などが難色を示しています。
一方で、気候変動によって損失や損害を受けている途上国への支援については、より強い文言とより具体的な仕組みが必要だとの意見が出されました。
ツバル代表団
「現状では期待される結果を下回っています」
COP26 シャーマ議長
「解決されていない点がいくつか残っているので、これからまだまだ議論が続きます」
このほか会場内では若者たちを中心としたグループが、先進国がより大きな責任を負い、より緊急性をもって気候変動問題に対処すべきだと主張するデモも行われました。最終日、長い夜になりそうです。