IAEA事務局長がイラン訪問、核施設にカメラ継続で合意
IAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長がイランの新政権の原子力庁長官と会談し、核施設に設置された監視カメラによる記録を継続することで合意しました。
IAEAのグロッシ事務局長は12日、ライシ新政権が発足して以来、初めてイランを訪問し、エスラミ原子力庁長官と会談。イランの核施設に設置されている監視カメラのメモリーカードをIAEAの査察官が交換し、データの保存を継続することで合意しました。ただ、データはイラン国内で保管されることになっていて、核開発の現状の把握は難しい状況が続きそうです。
IAEAによる最低限の査察は維持されたかたちですが、13日からの定例理事会では核合意の義務違反を続けるイランについて主に議論が行われる見通しです。