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 新型コロナウイルスに感染して入院している人のうち、「重症者」とされる人の数が、厚労省の発表で過去最多となりました。

 厚労省は、新型コロナに感染して入院している人のうち、自力で呼吸ができず、人工呼吸器や人工心肺装置を装着している患者や、集中治療室での治療が必要な患者を「重症者」と定義しています。厚労省によりますと、全国の「重症者」は、きのうの発表から74人増えて1478人となり、5月26日を超えて、過去最多を更新しました。

 変異ウイルス・デルタ株が主流となっている第5波では、第3波や第4波と比べ、重症者数が増えるスピードが増していて、1か月前と比較すると、3倍以上になっています。さらに、病床をひっ迫させているのは「重症者」だけではなく、肺炎が悪化して酸素投与が必要な中等症の患者も急増しています。

 政府は、中等症の患者も入院の対象としていますが、実際には入院調整が追いつかず、酸素が必要な状態でも自宅待機を余儀なくされるケースが相次いでいます。