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【独自】荒川区保健所 容態把握前に基礎疾患ある男性自宅で死亡

 東京・荒川区で新型コロナに感染した基礎疾患がある50代の男性が、保健所が容態を把握する前に自宅で死亡していたことがわかりました。

 「保健所から男性に連絡が取れず、症状の重さを把握出来ないまま男性は亡くなったということです」(記者)

 荒川区の50代の男性は、先月21日に発熱し、24日に病院で感染が判明。1人暮らしで糖尿病の基礎疾患がありましたが、入院せずに1週間ほど自宅待機が続いていました。

 31日の午前中には職場の同僚が食料を届けた際、男性の生存を確認しましたが、その後、同僚が男性と連絡が取れなくなり、今月3日になって、保健所の職員らが自宅を訪問したところ、男性が死亡しているのが見つかりました。

 関係者によりますと、男性は亡くなる前、同僚に、「保健所が順番待ちになり、連絡が取れない」という趣旨の話をしていたということです。

 荒川区保健所はJNNの取材に対し、「男性には複数回電話をかけ職員が自宅を訪問するなどしたが、連絡がとれなかった。入院の必要性を判断するために、症状や基礎疾患の程度を確認しようとしていたところだった」としています。