巡り巡ってアメカジが再燃中。そこで気になるのがキ・ホ・ンのキとも言えるデニム。秋の始め、誰もが取り入れやすく汎用性たっぷりなアイテムはぜひとも手に入れておきたいところ。でも今選ぶならどんなもの? その参考に、ファッションのプロが選ぶ推しデニムをチェック!
神原啓助さん(ADAM ET ROPE’渋谷パルコ店スタッフ)
過去には神職と装束司を務めていたという、アパレル業界でも珍しい経歴を持つ。オールタイムベストなデニムは「リーバイス501」。最初に手にしたのはお父さんからのお下がり。未だに大事に持っているという。趣味は音楽、ゲーム、ウィキペディアサーフィン。
シン・デニム#04
ADAM ET ROPE’のドライタッチ デニムスラックス
ーズバリ、今推しのデニムは?
僕自身も買った、〈アダム エ ロペ〉オリジナルのデニムスラックスです。何が良いかって、一番は履きやすさです。というのも僕の仕事上、店頭にいながら実は座っていることも多くて、ガシッとしたデニム生地だとストレスを感じてしまうんです。その点、これは赤ちゃんのタオルにも使えるほど柔らかい“コットンUSA”を使っています。穿いている時はもちろん、足入れの時も楽ですね。いわゆるなデニムに抵抗を感じている人には、ぜひともおすすめしたい一本ですね。
ーここ数年はイージーパンツが主流でしたから、なおさら需要は高そうですね。
そうなんです。今って、より快適なほうに体が適応しているじゃないですか。で、いざデニムを穿くとなると、ちょっと履きづらい。だったら無理にハードなほうに体を戻さないで、快適なデニムを穿こうじゃないか!というのが僕の提案です(笑)。
ー普段、神原さん自身もそうなんですか?
って言っておきながら、僕はどっちも穿いちゃいますね(笑)。まあやっぱり、デザインありきですから。
ーそこで、このセンタークリースですか。
はい。それと、形と相まってめちゃめちゃキレイな印象ですよね。細すぎず、太すぎずなシルエットも今っぽい。イメージは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ・マクフライなのですが、いかがでしょう?
ーマーティはかなり野暮ったいですよ(笑)。店頭ではどんなお客さんに選ばれているのですか?
10代後半〜20代前半のお客様には「形が良い」と好評ですね。トップスをタックインして、キレイめな印象で穿かれている方が多いです。あとは、20代後半〜30代後半のお客様で、「久々にデニムを穿きたいけど、硬いものはしんどい」という方に選ばれています。
ーまさに、このデニムを特徴づけている2大要素“コットンUSA”と”センタークリース”が刺さっているのですね。
はい。僕自身、休日はリーバイスのカラーデニムをよく穿いていたんですが、最近はついこれを手に取ってしまいますね。なんと言っても、楽なのにオシャレ。最高ですよ。
シン・デニムコーデ#04
UKジェンダーレス
ーこのデニムを使った神原さんの今風コーデは?
テーマは、ジェンダーレスです。このデニム自体キレイでフェミニンさも感じられるアイテムなので、無骨なアイテムを合わせて全体のバランスを取ってみました。アウターにレザーシャツをチョイスしたのは、ここがレザージャケットだと狙い過ぎかなって。まあそれはそれでカッコいいんですけどね。ただ自分としてはシャツぐらいで小出しに無骨さを表現したほうが良いのかなと思いまして。
ーイノヴェイトのスニーカーもバランスを取るのに一役買っていますね。
デニムにアウトドアのシューズを合わせるのが好きなんです。なんとなくUK感があるというか。ブーツとかを合わせても良さそうですね。
ー冬はどんなコーディネートにトライしたいですか?
M-65のコートを合わせたいですね。それこそリアム・ギャラガーのイメージ。THE・UKです(笑)。足元はクラークスだと少々やりすぎなので、同じくイギリスのソロヴェアーとかどうでしょう!
ADAM ET ROPE’渋谷パルコ店
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ 3F
営業:11:00-21:00
電話:03-6712-7949