13日から東京や大阪など19の都道府県で緊急事態宣言が延長となりました。感染者は減少傾向ですが、若い世代での感染の広がりは止まっていません。
13日から今月30日まで延長となった緊急事態宣言。東京や大阪など19の都道府県が対象で、宮城と岡山はまん延防止措置に移行しました。
一方、感染者数は全国的に減少傾向にあります。東京都が13日発表した感染者は611人。この半数以上を10代から30代が占めています。都内のある高校では、教職員と生徒あわせて58人が感染するクラスターも発生しました。
記者
「こちらワクチンの大規模接種会場に列ができていますが、中には制服姿の人も見えます」
若い世代での感染が広がる中、東京都は大学受験や就職活動に安心して臨んでもらおうと、今月から高校3年生などを対象にしたワクチン接種を始めています。
ワクチン接種を受けに来た 高校3年生
「不安だったので受けました」
「受験が控えていたので、うつっちゃったら、それどころじゃなくなっちゃうので」
ワクチン接種を受けに来た 高校3年生
「今は就職を控えている状況なので、一安心しました」
一方で、こんなデータも。
国立成育医療研究センター感染症科 庄司健介医長
「ほとんどの方は小児は症状があったとしても軽症であったという風にいえるかと思います」
国立成育医療研究センターなどの研究グループは、去年1月から今年2月までに新型コロナに感染し入院した18歳未満の子どもおよそ1000人を対象に症状の有無などを調査。症状があった人は全体のおよそ7割、730人でしたが、ほとんどが軽症で、酸素投与を受けた人は15人にとどまったということです。
国立成育医療研究センター感染症科 庄司健介医長
「軽症であったり無症状であったりするお子さんをどこで診るのがいいのか、そういったところを地域であるとか国全体で考えていく上で必要なデータになったんじゃないかと思っております」