13日、閉会日を迎えた東京都議会。
その議場に、渦中の木下ふみこ都議の姿はなかった。
最前列にある木下都議のネームプレートは、横に倒されたまま。
木下都議は、2021年7月、都議会選挙期間中に無免許運転で人身事故を起こしたことが発覚。
体調不良を理由に都議会を2カ月以上欠席し、雲隠れ状態が続いている。
これを受け、都議会は、本人の説明がないことや長期欠席が続いていることから、先週、木下都議に議会に来て説明するよう異例の召喚状を送っていた。
13日が、その期限日。
12日夜、都の職員が木下都議に電話をし出席を求めたが、木下都議は、「体調が悪く、議会に行けない」と回答。
議会からの召喚に応じない姿勢を示した。
かつて応援していた小池知事は、もはや、あきれ気味。
東京都・小池知事「そもそも議会から召喚状が出るという状況を彼女はどう理解しているのか。そのことを本人がまず、しっかりとあらためて客観視すべきだと思います。応援に行った方も、それでは困るといったところであります。本人にとってもよろしくないと思います」
午後2時すぎから開かれた都議会のあり方検討委員会では、長期欠席した場合の都議の報酬のあり方についても検討が進められることになった。
木下都議には現在、議員報酬や政務活動費として、月額およそ132万円が支払われている。
高額な議員報酬について、木下都議は、「受け取るべきではない」としつつも、返納ができないため、公の活動の寄付に充てるなどの考えを示している。
検討委員会の座長・山崎一輝都議は、「こういった事項をこれからどう解決していくんだという道筋をつくるためにも、この在り方検討会の中でしっかり議論していきたい」と述べた。
また、木下都議の地元の板橋区議会も、12日に開かれた本会議で、板橋区の政治への信頼も損ねたとして、非難決議が全会一致で可決された。
木下都議の一連の行動について、板橋区議会の坂本あずまお議長は、「彼女の取られている行動自体が異例。まずは、ご自身の言葉で、皆さんの前に出てきて説明責任を果たすことが第一」と述べた。
体調が悪い、としている木下都議。
公の場での説明が求められている。