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気象庁は午前8時45分に、広島市に特別警報を発表し、甚大な被害の危険が迫っているとして、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に最大級の警戒を呼びかけています。

レーダーによる解析では、午前9時すぎまでの3時間に降った雨の量が、広島市安佐北区付近や安芸高田市付近、それに北広島町付近で160ミリから170ミリに達する大雨になっているとみられます。

また、広島県では
▽安芸高田市甲田で午前9時40分までの3時間に125.5ミリ、
▽安芸高田市美土里で午前9時10分までの3時間に110.5ミリの雨量を観測し、観測史上最も多い記録的な大雨になっています。

発達した雨雲は九州などにも流れ込んでいて、午前11時までの48時間に降った雨の量は
▽長崎県雲仙岳で742.5ミリ、
▽長崎県島原市で538ミリ、
▽熊本県天草市本渡で518ミリ、
▽長崎県南島原市で498ミリ、
▽石川県宝達志水町で221.5ミリなどと、いずれも観測史上最も多い、記録的な大雨となっています。

これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、広島県、富山県、石川県、新潟県、愛媛県では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

また、福岡県と熊本県、山口県広島県それに島根県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。