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対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』の主人公・リュウ。彼の名前が企画書段階では「隆一」だったと判明しました。

これは、カプコンのアートワークチーム公式アカウント(@CAPCOM_AWT)で公開された、開発当時の企画書から明らかになったもの。STORYの項目にて、「隆一は空手、拳法、カンフーを身につけた格闘技の天才である~~」と記載されています。

今でこそ一般的になった「リュウ」ですが、この表記は『ストリートファイターII』からのもの。第1作目では「隆(リュウ)」と表記されていました(ちなみに、ケンは「拳」でした)。

企画書段階では、ここに「一」をつけた「隆一」だった模様。語呂を意識したのか?ケンと同じく一息で言える名前を目指したのか?結果的に「一」は取られ、現在の表記につながる「隆」となったようです。

なお、リュウの名前は『ストリートファイター』のディレクター・西山隆志氏が由来。元カプコンの安田朗(あきまん)氏は「西山さんの部署で作ったゲームの主人公は西山さんの名前をとってリュウという名前になるのが決まりっぽかったです。ブレスオブファイア、無頼拳、戦いの挽歌、ストライダー飛竜はその亜種デスネおそらく」と、2010年にTwitterで言っています。今回の「隆一」も、もともとは亜種的な名前として付けられていたのかもしれません。

リュウにまつわる意外な事実が明らかとなった本企画書は、2月10日~3月27日に開催される「俺より強いやつらの世界展(渋谷会場)」で展示されます。肉筆で書かれた生原稿には、操作説明やボーナスステージなどの初期設定も記載。貴重な資料を生で見たい方は、開催概要をチェックしておきましょう。