【男子シングル】
ショートプログラムでトップの宇野昌磨選手は自身の過去最高難度となる4種類の4回転5本を跳ぶ演技構成に挑みます。成功のカギを握るのは冒頭に予定している4回転ループと、4回転サルコーです。先月のグランプリシリーズ初戦、アメリカ大会ではいずれも着氷が乱れましたが、今大会の公式練習では繰り返し成功させています。今シーズンを”世界のトップで戦える選手になる”という決意で臨む宇野選手。12日のショートプログラムのあとの取材では「失敗しても成長できるような演技で最後まで滑りきりたい」と話しており、2018年以来となるNHK杯の優勝をつかみとれるか注目です。
【女子シングル】
ショートプラグラムでトップに立った坂本花織選手は、2シーズンぶりの新プログラムで大会2連覇を狙います。ショートプログラムは基礎点が高くなる演技後半の3回転フリップと3回転トーループのコンビネーションジャンプを決めたほか、3つのスピンすべてで最高評価のレベル4を獲得するなど安定感のある演技を見せ「この大会で目標にしているショートとフリーをノーミスで終えるというのを達成できるように最後まで集中してやっていきたい」と意気込みを話しています。
ショートプログラムでトリプルアクセルを決めて2位につけた17歳、河辺愛菜選手は、フリーでもトリプルアクセルに挑戦して上位を狙います。
【アイスダンス】
結成2シーズン目の村元哉中選手と高橋橋大輔選手のカップルは、前半のリズムダンスで日本の歴代最高得点をマークして6位につけました。また全日本選手権3連覇中の小松原美里選手とティム コレト選手のカップルも自己ベストの得点で7位につけました。日本の出場枠が1つの北京オリンピックに向けた代表争いに向けても、後半のフリーが注目されます。
【ペア】
三浦選手と木原選手のペアは、12日のショートプログラムで、冒頭に男性が女性を上に投げて回転させたあと受け止める技、「ツイストリフト」で先月のアメリカ大会を上回るレベル3の評価でした。その後もスピンやステップで最高評価のレベル4を獲得するなど安定した演技を披露し、自己ベストを更新する73.98をマークして3位に入りました。先月のランプリシリーズ初戦のアメリカ大会に続く表彰台を目指します。
【13日の予定】
12:23~ペア(フリー)
14:40~アイスダンス(フリーダンス)
16:40~女子シングル(フリー)
19:35~男子シングル(フリー)