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 子宮頸(けい)がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンの積極的勧奨の再開が12日、厚生労働省の専門部会で正式に認められた。中断要因となった接種後の慢性的な広範囲の痛みなどの症状は接種歴がなくても一定数存在することが判明し、国内外の調査で接種との関連性は確認されなかった。一方で予防効果などのエビデンス(科学的根拠)は集積。安全性と有効性の両立で機が熟した形となった。再開に向け、当事者の女子や保護者らが納得して接種を判断できる環境整備が求められる。