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ネットで話題の「インターネットミーム」とは、主にインターネット上で広がっている「ネタ的な動画像・文章」を表す言葉です。「ミーム」は、通常インターネット上の娯楽として楽しまれていますが、実はこの「ミーム」がマーケティングにつながることもあるのです。ここでは、「インターネットミーム」の由来や実際の例を紹介していきます。

【目次】
・「インターネットミーム」とは?
・「インターネットミーム」を利用したマーケティングがある?
・日本で話題の「インターネットミーム」は?
・海外発祥の「インターネットミーム」
・「ミーム汚染」という言葉も?
・最後に

皆さんは、「インターネットミーム」という言葉をご存じですか? 「インターネットミーム」は、インターネット上で人気な「あるもの」の総称です。

そのため、「インターネットミーム」という言葉を知らなくても、「インターネットミーム」に当てはまるものを知らない人は少ないと思います。一体「インターネットミーム」とは、どんなものを指す言葉なのか、話題の「インターネットミーム」も合わせてチェックしてみましょう。

「インターネットミーム」とは?

(c)Shutterstock.com

初めに、「インターネットミーム」の意味と由来について紹介です。「インターネットミーム」自体の意味を知れば、「インターネットミーム」に当てはまるものが思い浮かぶ人も多いかも?

「インターネットミーム」の意味

「インターネットミーム」とは、「インターネットを通して様々な人が模倣して広がる、ネタ要素の強い動画や画像、文章のこと」です。

SNSなどで、全く関係ない人が、他の人とのやり取りをするときに同じ画像を使っているのを見たことがある方もおおいかもしれません。それらも「インターネットミーム」のひとつと言えます。

つまり、「インターネットミーム」とは、「インターネット上で、多くの人が使っているテンプレネタ」と言い表せますよ。

「インターネットミーム」の由来

元々「ミーム」とは、心理学者のリチャード・ドーキンスさんが名付けた概念を指す言葉です。その概念とは、「文化の中で、人から人へと広がっていく行動や慣習、アイデア」のこと。

「インターネットミーム」は、この「ミーム」のうち、インターネットを中心に広がったものを指します。英語圏では元々インターネット上での流行りの画像のことを「ミーム」と呼んでおり、それが日本にも掲示板を中心に使われるようになりました。

「インターネットミーム」を利用したマーケティングがある?

「ミーム」は通常インターネット上の娯楽として楽しまれていますが、実はこの「ミーム」がマーケティングにつながることも。

「バズマーケティング」という手法のひとつに「ミーム」が含まれており、「口コミやインターネット上で商品を話題に上げ、消費者の興味を引く」という手法になります。

日本で話題の「インターネットミーム」は?

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それでは、実際に「インターネットミーム」の例をチェックしてみましょう。実際にあなたが知っている「インターネットミーム」もあるかもしれませんよ。

1:宇宙猫

別名「スペースキャット」「スペキャ」と呼ばれる「インターネットミーム」のひとつです。名前だけでどんなものか想像がついた方もいるかもしれませんね。

これはTwitterを中心に話題の「インターネットミーム」のひとつです。宇宙を背景に、目を丸くした猫が写っている画像を指す言葉であり、意味不明さが若者を中心に人気を呼びました。

2:5000兆円欲しい!

こちらもTwitterを中心に話題の「インターネットミーム」です。赤で「5000兆円」、銀で「欲しい!」と書かれただけの画像ですが、現実離れしすぎた金額に文字デザインの格好良さ、文字デザインの格好良さに反する白背景というシュールさが話題を呼び、一気に拡散したものになります。

3:君のような勘のいいガキは嫌いだよ

「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」は、話している相手から自分にとって都合の悪いことを言われたときに使われる「インターネットミーム」。

この「インターネットミーム」は、荒川弘さんによる少年漫画、『鋼の錬金術師』に出てくるセリフです。文章だけ使われる場合と、漫画の中で実際にそのセリフが出てくるコマを抜き出した画像のみ使う場合と2パターンに分かれています。

この「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」以外にも、「だが断る」や「つまり どういうことだってばよ?」など、漫画、アニメ由来の「インターネットミーム」も数多く存在しますよ。

海外発祥の「インターネットミーム」

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「インターネットミーム」の中には、日本だけでなく、海外で生まれて日本でも使われているものもあります。ちなみに、海外発祥の「インターネットミーム」は、日本発祥のものと区別するために、「meme」と「ミーム」の英語表記で表現することも多いです。

1:クッパ姫

「クッパ姫」とは、マレーシアのアーティスト“Ayyk92”さんが投稿した、二次創作漫画に登場するキャラクターです。任天堂株式会社のシリーズの中でも、特に世界中に人気な『マリオシリーズ』に登場する「クッパ」が、「ピーチ姫」に似た姿に変化したという設定で描かれました。

海外では、「クッパ」の英名である「Bowser」と、「ピーチ姫」に似た姿に変化した姿を現す「Peachette」が組み合わさった、「Bowsette」という名前で親しまれています。

2:転がるネイマール

「転がるネイマール」は言葉の通り、ブラジルのサッカー選手である、“ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール”選手が、サッカーコートなどで転がっている動画を指した「インターネットミーム」です。

ネイマール選手は、元々わざと倒れるなど、「ファウル」されたという過剰なアピールをしがちだと言われていました。

そんな中、2018年のFIFAワールドカップでは、特に長く転がる様子がカメラに映し出され、その転がる様子を別の動画と合成した画像や動画が、海外・日本で流行し、今も使われています。

3:絶叫するビーバー

「絶叫するビーバー」とは、大自然の中で、何かに向かって絶叫するビーバーの動画です。この「インターネットミーム」のもとになった動画を作った人物は、“Lone Goat Soap Co.”という人ではないかと言われていますが、はっきりとはわかっていません。

日本では日清食品が、商品のCMにこの「絶叫するビーバー」を利用するなど、インターネット上でかなりの人気があります。

「ミーム汚染」という言葉も?

昔、「夜に口笛を吹くと、よくないことが起こる」と聞いて、夜に口笛を吹かなくなった経験がある方はいませんか? もしくは、壁のシミや石の形が、人など別のものに見えたりする経験がある人も多いと思います。

これらは、「ミーム汚染」と呼ばれる現象です。「ミーム汚染」とは、「無意識に、ものに対する認識が変わること」という意味がありますよ。

『あなたとコンビニ』や『ピアノ売って頂戴』といったフレーズを聞いて、特定のブランドが思い浮かぶのも、この「ミーム汚染」に含まれます。

最後に

「インターネットミーム」は、主にインターネット上で広がっている、ネタ的な動画像・文章を表す言葉です。言葉の意味を知れば、様々な「インターネットミーム」が思い浮かぶかもしれませんね。

「インターネットミーム」は娯楽として楽しめるものが多いため、機会のある方は、ぜひ、どんな「インターネットミーム」があるか調べたり、知人と共有してみてくださいね。

TOP画像/(c)Shutterstock.com