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2019年3月12日。
花組トップスター 明日海りおさんが次作での退団を発表されました。

在位期間は5年と6か月になるのかな?
『戦国BASARA~真田幸村編』で月組から組替えしてきてから、もう6年もたつのね。

とむちゃんの2番手さんとして花組に来ることに決まったとき、正直「だいもんじゃないんだな~…」とか、とむちゃんとの舞台上での並びとかを考えると、私としてはとっても複雑だったことを覚えています。しかも歌劇団が「准トップ」という名前をくっつけてきた人。
いろいろ<会社>としての事情もあるだろうし、迎え入れる方も行く方も複雑だよな~と。
「VISA」冠の人は花組へ…という噂は音月くんはともかく、やはり来たか~という感じでもありました。
花組でトップになるまでは3作品、とむちゃんの後ろをすごく頑張って付いていってたように見えていました。
…というか、「花組という伝統を全部吸収する!」という意気込みが痛々しいほどだった。
個人的主観ですが。

とむちゃんのサヨナラショーで、とむちゃんに赤いバラを渡し抱きしめられる振付がありましたが、いつもいつも泣きそうだったみりおくんを思い出します。
前を走る人がフッといなくなる怖さ、大きな期待に応えるプレッシャー、伝統を率いるという試練の大きさに、あの時は泣いているように見えたんですよ。

今日行われた記者会見で、みりおくんは「一番つらかったのは組替えの時」と言ってらしたと聞きました。
でもいまこそ云わせていただくと、

明日海りおさんが花組に来てくれて、本当によかった!
心からありがと~~!

ということです。

なー様(大浦みずきさん)時代からではありますが、20年以上の花組ファンとして、今 心から感謝と労いの気持ちを捧げたいと思います。
ええ、上から目線でごめんなさい。(それが身上)(笑)

この組にいてくれてよかった、来てくれてよかった、というのは、どの生徒さんにも言えることだけれど、ここ数年でこの人ほど葛藤と覚悟を抱えながら組替えしてきた人はいないのではないかしら、と思うのです。
他の方がそうではない、という意味ではもちろんないけれど、みりおくんの覚悟は本当に多岐にわたっていた気がします。
「でもそれを『がんばるぞ!』に変えられたことが宝塚人生で一番幸せなこと」と言い切ってくれるみりおくんに、本当に感謝と言っていいのか、涙が止まらない。。。
「なんで…みりお?」と思い哀しんだあの頃の私にパーンチ!!!

自分の退団はゆきちゃんを送ってから、という心意気も優しいなあ。
5年という期間は、今でこそ人は「長い!」というけど、もともとはこんな感じだったよなあ、と。
イツの話や?!と言われるのを覚悟で言うけど。
組が育ち、2番手が育ち、娘役を育て、自分の時代を確立する。
長い長い105年という歴史に「明日海りお」がいた標を残す。
そしたまた、明日につなげる。
宝塚はこうやって続いてきたんだよな~。
みりおくんはその宝塚の伝統を残していくために、5年という月日を、誰よりも覚悟をもって過ごしてきたんだな、と思っています。

みりおくん
「ありがとう」は、11月に。
今は精一杯CASANOVAを生きて、楽しんでください。

11月、お見送りに行きたいなあ。