大阪・北新地のビルで起きた放火殺人事件の前日、容疑者の親族の墓から、骨つぼがなくなっていたことが分かりました。警察は、容疑者が犯行を決意したうえで、持ち去った可能性もあるとみています。
先月、北新地のクリニックが放火された事件では、25人が犠牲になり、1人が今も意識不明の状態です。
警察は、火事で死亡したクリニックの患者・谷本盛雄容疑者(61)を、放火と殺人の疑いで捜査しています。
その後の捜査関係者への取材で、大阪市此花区にある谷本容疑者の親族の墓が荒らされていたことが新たに分かりました。
発覚したのは事件の前日で、墓からは骨つぼがなくなり、今も見つかっていないということです。
谷本容疑者は、事件前にガソリンを購入するなど、計画的に準備を進めていたとみられ、警察は、谷本容疑者が犯行を決意したうえで墓を訪れ、骨壺を持ち去った可能性もあるとみて捜査しています。