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ハンダ付けはご法度の 18650 バッテリ の 電極 へのタブ付け用に、バッテリ内蔵の ポータブル スポット溶接機 を購入しました。その筐体を開けて中に使われている電子部品をチェックした後、実際に試し打ちをしてみて5段階に調節できる溶接時間の違いを見てみます。

外観

発売元はこちらの淘寶ショップのようなのですが、私は別のショップで購入しました(RMB138+送料)。購入時には気づかなかったのですが、発売元のショップを見るといくつかモデルがあるようで、今回私が購入したのは第2世代(最新版はよりパワーアップした第3世代)。日本でもアマゾンで購入可能なので、レビュー動画なども容易に見つかります。

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本体の他に溶接プローブと充電用のType-Cケーブル、そしてバッテリタブに使われるニッケルタブ少々が付属していました。

図1.溶接機本体と付属品

図1.溶接機本体と付属品

筐体前方には「SPOT WELDING Pro」、後方には「MASH WELDER PRO」と記述があるのみで、型番や名称は見当たりません。尚、アルミ筐体であることに加え、瞬間的とは言え大電流を支えるためのデュアルバッテリパックを内蔵していることから、本体重量は313gあります。

図2.溶接機本体前後視

図2.溶接機本体前後視

基板

筒状のアルミ筐体の前後四隅のネジを外し、後方の化粧板を外すと見える基板とバッテリパックを前方へ押し出すと、中身を取り出すことが出来ます。

まず基板表側は、2枚重なったバッテリパックと、出力段の端子類が目に入ります。バッテリには  (607260) と刻印があるので寸法はおそらく、厚6.0x横72x縦60mmと思われ、その寸法での容量はセル当たり2000mAhなので、2枚合計で4000mAhということになります。

図3.溶接機基板表

図3.溶接機基板表

続いて基板裏面、こちらに電子部品は実装されていました。構成はシンプルで次の3つから成り立っているようです。

  • 上)INJOINIC社の充放電用電源IC IP5306
  • 左下)STC8Hシリーズのシングルチップマイコン STC8H1K08-36I-TSSOP20
  • 右)Infineon社のN-ch パワーMOSFET IPLU300N04S4-R8 (4N04R8)が2基

よく見るとマイコンチップ右に設けてある4つのピンホールは、もしかするとデバッグ用シリアルポートかも知れません。

図4.溶接機基板裏

図4.溶接機基板裏

試し打ち

溶接機購入時に付属していたニッケルプレート(おそらく0.1mm厚)をジャンクHDDの蓋の鉄板へ、1〜5の各段階で溶接してみました。

図5.溶接機試し打ち結果

図5.溶接機試し打ち結果

上図上が左から順に1から5へ「パワーレベル」を変えながら溶接した直後の状態で、その下は、強度を確かめる為にラジオペンチでこじりながら引っ張ったもの。レベル1は強度不足で剥がれてしまいました。実際はあまり強くしすぎても、素材を痛めることになるので、18650バッテリの電極へタブを溶接するような用途には、レベル3〜4で充分でしょうか。

 

次回は以前購入したマキタ互換バッテリが充電不良なので、中の18650バッテリセルを単品で購入して、電極を直列に溶接しての載せ替えに挑戦します。

 

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