先週木曜日の9日、青森県野辺地町で起きた養殖ホタテの盗難事件。被害に遭った漁師は。
被害に遭った漁師・杉山斎下さん:「悔しい。とにかく悔しいよ。きもやげて(腹が立って)。俺ばかりでなく、周りでもやられてる人がいるから」
盗まれたのは量にしておよそ1トン、4400個のホタテ。漁港から2キロの沖合で、養殖をしていたカゴごと海の中からなくなっていました。
およそ一般の人が持ち去るとは考えにくい、量とその犯行手段。
野辺地町漁協の組合長によれば、その場で養殖をしていることを知っている人でなければ、できないのではないかといいます。
野辺地町漁協・山縣勝彦組合長:「海の中のものなので、養殖施設は10メートルから12メートルに沈めてるので、実際そこにどういうホタテが下がってるのかは見てないと分からないので、確信犯というか計画的な犯行だと思います」
漁協によると、過去にも同じような被害があったものの、これほどの量はあまり例がないといいます。
野辺地町漁協・山縣勝彦組合長:「出荷寸前まで手をかけてやっているのを根こそぎ持っていかれたら、もうこれは本人にとってもショックだし、我々漁業者としても本当に許せない」
野辺地町ではホタテのほかにも、ナマコなどの盗難事件も発生しているということです。