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気象庁によりますと、日本付近に停滞する前線の活動が活発になっている影響で、この時間は九州北部や北陸で発達した雨雲が流れ込んでいます。

富山県氷見市付近ではレーダーによる解析で12日夜11時半までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

また、12日夜11時までの1時間には、いずれも県が設置した雨量計で
▽熊本県天草市で66ミリ
▽長崎市で50ミリの
非常に激しい雨を観測しました。

九州北部を中心に雨量が増えていて、12日夜11時までの48時間に降った雨の量は
▽福岡県大牟田市で412ミリ
▽長崎県島原市で399ミリ
▽熊本県山鹿市で376.5ミリなどと
わずか2日間で平年の8月1か月分の1.5倍以上に達する大雨になっています。

これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり福岡県、長崎県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、それに富山県、石川県では「土砂災害警戒情報」が発表されている地域があります。

また、福岡県と熊本県、長崎県、それに佐賀県では氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があります。

気象庁は、九州や中国地方では「線状降水帯」が発生しやすい状況が続いているとして土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。

安全な場所にいる人は避難を続けるとともに、周囲の状況が悪化し避難場所への移動が危険な場合は2階以上の高い階で崖や斜面と反対側の部屋に移動するなど、夜は少しでも安全な場所ですごしてください。