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Windows Server 2012/2012 R2は2023年10月にサポートが終了します。基幹システムの移行は業務に支障をきたさないよう、計画的に実行しなければなりません。すでにサポート終了までの期間は2年を切っており、早急にWindows Server 2022など後継OSへのバージョンアップを計画し、確実に移行する必要があります。

サポート期限後にも使い続けるリスクとは

実は、Windows Server 2012/2012 R2のメインストリームサポート期間は2018年に終了しており、現在は延長サポート期間に入っています。サポート期限が切れた状態で使い続けることは、さまざまなリスクを伴います。特に大きなリスクとしては、次の2点があげられるでしょう。

  • 新たに発見されたセキュリティ問題に対処するパッチが適用されない
  • 対応するハードウェア故障のリスクに対応できない

サポートが終了すると、有償サポートおよび定期的なセキュリティ更新プログラムの提供も終了するため、新たに発見された脆弱性に対応することができなくなってしまいます。また、サードパーティー製のセキュリティソリューションについても、サーバーOSに合わせてサポートを終了させるケースが多いようです。

攻撃者はサポート終了後もセキュリティリスクを探し続けており、新たな攻撃を開発しています。たとえばWindows Server 2003サポート終了後には、SMB v1の脆弱性を狙ったランサムウェアWannaCryptが猛威を振るったという例もあります。

さらに、Windows Server 2012がリリースされた頃に運用を開始したシステムの多くはハードウェアが老朽化しており、ハードウェア故障のリスクも高くなっています。こうした古いハードウェアはメーカーサポートが終了していることが多く、交換パーツすら入手できないことがあります。つまり、故障した途端に業務が継続できなくなってしまうのです。

移行を契機にニューノーマルに対応するインフラを実現

今回のサポート終了を含め、サーバーOSのサポート期限が切れるたびに、システムを更改することが当たり前となっています。もちろん、システムのアップデートは必須です。しかし、そのためには多額の投資が必要になります。システムアップデートのたびに経営層を説得し、稟議を通すのが大変だと思っているシステム担当者は少なくありません。

その一方で、コロナ禍を経験した多く企業では、柔軟な働き方をサポートできるモダンなITインフラへの需要が高まっています。事業継続の観点からもクラウドシフトを含め、ITインフラの抜本的な改革を検討したいと考えている経営層も増えています。

サポート期限終了によってシステム更改が避けられないのであれば、これを契機にニューノーマルでモダンなITインフラへと積極的にシフトしていく方向で検討してみてはいかがでしょうか。

もちろん、新しいサーバーOSであるWindows Server 2022は、よりモダンなインフラを実現するさまざまな機能を提供します。

たとえばセキュリティ機能はWindows Server 2012/2012 R2の頃よりも飛躍的に強化されていますし、最新のWindows 11クライアントとのファイルコピー速度が約6倍になるなどネットワーク面も向上し、テレワークプラットフォームとしての機能強化もされています。

その他にも、Microsoft Azureとのシームレスな連携機能も提供されているため、業務内容によってクラウドとオンプレミスを柔軟に使い分けることが可能です。

早急な解決へと導くパートナーと連携しよう

インフラの更改は、簡単に実施できることではありません。業務内容や導入されているアプリケーションなどの都合により、すぐにバージョンアップするのは難しいという声もよく耳にします。

Microsoftは事情によってバージョンアップが困難な企業向けに、拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Update:ESU)を有償で提供することを発表しています。さらに、アプリケーションやSQL ServerをAzure上に移行する場合は、ESUを無償で利用できます。

もちろん、ESUも無期限で提供されるわけではないので、いずれバージョンアップは必要になりますが、既存のサーバーを延命しつつ、緩やかに新しいサーバーに移行していくことは可能です。

ニューノーマルな働き方実現のために早急にITインフラをモダナイズする、アプリケーションはそのままにサーバーOSだけをバージョンアップする、既存システムを延命しながら少しずつ移行していくなどシステム更改の方針は企業ごとに異なります。

投資効果を最大化するにはどうしたらいいか、あるいは投資を抑えつつリスクを削減するにはどうしたらいいかといった課題を早急に解決したいとお考えであれば、ぜひハイパーのアドバイザーにご相談ください。

まとめ

・Windows Server 2012/2012 R2は2023年10月にサポートが終了する
・サポート期限切れのOSにはセキュリティリスクやハードウェア故障などのリスクがある
・サーバーOSのアップデートのタイミングでITインフラを見直してみよう

Windows Server 2012/2012 R2 マイグレーション | ハイパーサービス&サポート