東京 渋谷駅の連絡通路に設置されている世界的な芸術家の岡本太郎さんが手がけた巨大な壁画の「すす払い」が13日未明に行われました。
この壁画は原子爆弾がさく裂した瞬間をイメージして描かれた「明日の神話」という作品で、大きさは幅30メートル、高さが5.5メートルあり、渋谷駅の連絡通路に13年前に設置されました。
「すす払い」は足場を組む必要があるため電車の運行が終了した13日午前1時ごろから始まり、壁画の保全に取り組んでいるNPO法人のほか、ボランティアも参加して行われました。
参加した人たちは、はけを使って壁画の表面に付いたほこりを浮かせて、掃除機で吸い取っていました。
また、修復家も参加して壁画の修復作業も行われました。
ボランティアで参加した40代の女性は「筆遣いなどふだん下から見ているだけではわからない部分も見られたので感動しました」と話していました。
「すす払い」は4日間行われ、最終日の14日の作業を終えると作品本来の鮮やかな色彩がよみがえるということです。