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 平成23年3月の東日本大震災で起きた東京電力福島第1原発事故は、当時の経営陣に責任はなかったのか-。事故翌年にこうした争点で提訴された株主代表訴訟が、提訴から9年を過ぎた今年に入り大きな動きを見せた。5~7月には被告となった元取締役4人の本人尋問を実施。一様に自らの責任を否定する被告らに対し、裁判官が厳しい口調で追及する異例の尋問となった。訴訟は11月末にも結審する見込みで、原発事故で初めて個人の責任が認められるかどうかに注目が集まる。