「Link in bio（リンクインバイオ）」とは自己紹介（bio）内のリンクのこと。ソーシャルメディアなどの自分のプロフィール内にLinktreeを介して複数のリンクを貼ることができる。その「リンクインバイオ」サービスとして人気のLinktreeがShopifyと統合、ユーザーが自分の企業や店、商品を直接、そのプラットフォーム上で宣伝できるようにした。この統合によりLinktreeのユーザーはShopifyの店をLinktreeの上にもローンチでき、商品やサービスを見せて売上を増進できる。
この機能はLinktreeのユーザーには無料で、LinktreeとShopifyの提携により、クリエイターが成長することで、グローバルなオーディエンスにアクセスできるようになる。
ユーザーが自分のShopifyのアカウントをLinktreeでリンクすると、宣伝する商品やコレクションを自分で選べる。また、ShopifyのコレクションをLinktreeにリアルタイムで同期できるので、Shopify上で行った変更が自動的にLinktreeに反映される。最大で6つの商品を表示できる他、さまざまなコレクションやストアの複数のリンクを貼れる。
Linktreeの共同創業者でCEOのAlex Zaccaria（アレックス・ザッカリア）氏は、声明で「ShopifyをLinktreeの今でも拡張を続けている機能の仲間として迎えることができるのは、とてもうれしいことだ。これによりユーザーはショッピングを合理化し、オーディエンスへのアクセスを増やして、購入を増やすことができる。Linktreeは、クリエイターが利用しているプラットフォームをより多く統合して、彼らのオンラインビジネスに貢献したい」と述べている。
画像クレジット：Linktree
Linktreeによると、同社のShopifyとのコラボレーションは、最近行っているクリエイター向けの取り組みの一環だ。そのコラボレーションは、PayPalと提携してから数カ月後のものとなり、2021年3月に立ち上げた「Commerce Links」ツールにより、Linktree上で直接決済ができる。Commerce Linksを使うと、ユーザーは新しいブラウザーやタブを開かなくても自分のLinktreeのプロフィール上で直接、決済ができるようになる。
また同社は最近、音楽のリンクを自動的に集めるSonglink/Odesliを買収し、それをLinktreeの新しい機能「Music Link」に統合している。すべてのストリーミングサービス上の同じ曲やアルバムを表示するため、ユーザーは好きなプラットフォームからそれを聴くことができる。
2016年に創業したLinktreeは現在では、ShorbyやLinkin.bio、Beaconsといった複数の「link in bio」プラットフォームと競合している。2021年3月、Linktreeは4500万ドル（約51億3000万円）のシリーズBを発表した。この資金調達ラウンドは、Index VenturesとCoatueが共同でリードし、以前の投資家であるAirTree VenturesとInsight Partnersが参加している。
画像クレジット：Linktree
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（文：Aisha Malik、翻訳：Hiroshi Iwatani）