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 広い範囲で雨が降り続き記録的な大雨となっています。土砂崩れが発生した長崎県では総雨量が800ミリを超えるところもあります。長崎市内からの報告です。

 長崎市中心部を流れる中島川に来ています。こちら中心部の方は今、風が強くなってきたんですが、雨は全く今、落ちていない状況です。午後8時ごろまでは断続的に強い雨が降っていました。そこからぴたっとやんで、放送の前くらいに、ばっと降りました。いつ強い雨が降ってもおかしくない状態が続いています。

 こちらの中島川は眼鏡橋など石橋がかかる橋としてもおなじみですけれども、39年前の長崎大水害では氾濫して付近に大きな被害をもたらしました。日中の雨がすり鉢状の斜面から川に流れ込みまして、ふだん穏やかな川が、ごうごうと音を立てて激しい流れとなっていました。長崎市でも降り始めからの雨量が平年の8月の2倍を超えています。厳重な警戒が必要です。

 さて、長期間の大雨となる中、11日の降り始めから、これまでに800ミリを超える雨量を観測している雲仙岳の麓の雲仙市では、午前4時すぎの土砂崩れで1人が死亡、2人が行方不明となっている他、午後6時半ごろには雲仙温泉街でも土砂崩れがあり、旅館の建て替え工事現場に土砂が流れ込みました。これまでのところ、人が巻き込まれたという情報はないということです。

 長崎県内では今後も活発な雨雲が流れ込み、14日にかけて多いところでは300ミリの雨が予想されています。さらに大雨となるおそれがあります。厳重な警戒が必要です。